■パワートレインは全車2.5Lのハイブリッド
新型カムリは今回から全車ハイブリッドとなり、クラウンクロスオーバーに用意されているのと同じ、2.5L、4気筒エンジンと第5世代のTHSを組み合わせている。FFモデルは225ps、電子制御式オンデマンドAWDモデルは232psを発生。
電子オンデマンドAWD は、走行状況に応じて的確な前後トルク配分を行い、発進加速、ハンドリング、燃費、雪上などの滑りやすい路面での安定走行をサポート。
サスペンションは操安性と乗り心地を両立したセッティングで、スポーツグレードにはハンドリングがより楽しめるようスポーツチューニングサスペンションが装着されている。
■コクピットも一新し、クラウンシリーズと似たデザインに
コクピットもエアコンの吹き出し口の形状こそ違うものの、デジタルメーターと横長のディスプレイ、シフト回りなどのデザインはクラウンシリーズに似たデザインで、上質かつ洗練された印象。
LEおよびSEモデルには7インチのデジタルメーター、XLEおよびXSEグレードには12.3インチのフルデジタルメーターを装備。トヨタオーディオマルチメディアシステムは標準が8インチのタッチスクリーンディスプレイ、オプションで12.3インチも選べる。USB-タイプA、USB-タイプCポートがフロントに3つ、リアに2つ用意されている。
シートにも改良が加えられている。シートクッションの形状と密度を変更し、クッションの長さを長くし、ヘッドレストも柔らかくなり後方に移動され、シートと乗り心地が向上したという。
XLEおよびXSEグレードでは、3段階に調整できるフロントヒーターとベンチレーション付きシートを装備し、その快適性をさらに高めることができる。これらのハイエンドグレードでは、風切り音やハーシュネスを軽減する標準のフロントサイド音響合わせガラスのおかげで、より静かなキャビンを実現したという。う~ん、座ってみたい。
■なぜカムリを日本で売らない?
今回発表された11代目カムリは、2025年モデルとして2024年春から北米で販売開始となる。残念ながら前述したとおり、日本では販売予定なし。2023年4月に、トヨタが2023年末をもってカムリの生産および販売を終了しますと正式にアナウンスがあった。
カムリはFFのミディアムセダン、上にはFRのクラウンセダン、ほぼ同じサイズ感のセダンライクなFFのクラウンクロスオーバーがあるから、日本市場ではなかなか立ち位置が厳しいといえるが、この新型カムリ、販売終了を撤回して日本でも売ればいいのに……。
カムリとよく似ているクラウンセダンは足が組めるほど広く、「今度の役員専用車はアルファードかクラウンセダンか?」と悩みそうなほどショーファードリブンカー的なキャラだから、法人用ならともかく、ほぼ一人で運転するドライバーズカーとして考えているオヤジにとっては選択肢から外れそう。
かといってクラウンクロスオーバーでは保守的セダンオーナー層から見ると、チャレンジングし過ぎて後ずさりしてしまう人も少なくない気がしている。
派手なプレシャスレイやプレシャスブロンズとブラックの2トーンカラーが大々的に宣伝されたボディカラーも街中でよく見かけるのかと思っていたら、モノトーンの白か黒ばかりなので、やっぱりあの色は勇気いるんだろうなあ、イキ過ぎちゃうのはよくないのかもと感じた次第。
と、そんなところへクラウン顔のカムリが北米で発表ときたら、日本のイケオジたちが「欲しい!」となりそうな気がしている。新型カムリは昔のようなオーソドックスなオヤジセダンじゃないので、充分イケると思うのは担当だけでしょうか?
【画像ギャラリー】ズームして新型カムリを見て!クラウンとうりふたつのカムリのフロントマスクの写真をチェック!(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方記事に「クラウンと瓜二つ」って、答え書いてるじゃん。日本人にはクラウンかプリウス買わせればいいって考えなんだよ。近年のカムリってかっこいいのに、車好きには「クラウンよりもサイズが大きくて、FFだから走りもイマイチ」って買わない理由ばかり言われたし、トヨタも同じ堤工場で作ってるプリウスの生産を増やしたいから、ウィンウィンになったかな。