■リアリーフがマイルドになった
話を元に戻そう。今回のは登り下りの角度がキツイ路面だったので、基本的に極低速のローレンジに入れて試乗を行った。
走り出すと、車内の揺れがこれまでのナナマルと随分違うことに気が付く。リアのリーフリジッドサスペンションが想像以上にしなやかで凹凸路面へのアタリが柔らかい。
元々バン登録だったナナマルは荷室に重い荷物を積むことを前提に造られていたが、今回ワゴン登録とするにあたり、リアスプリングのバネレートや形をパッセンジャー優先で煮詰めてきたのだ。これが…凹凸の激しいオフロードにほどよくマッチしていた。なお、フロントはコイルリジッドのサスペンションだ。
だが、前後とも空荷のままよく伸びよく縮み、乗り味に比例して土や砂利の路面を柔らかくしなやかにトレースしてくれる。また、前後デフのギア比がプラドよりローギアード化されたことにより、より低い速度で走れるようにもなっていた。
■1GDエンジンの豊富なトルク
エンジンも扱いやすい。最大トルク500N・mはナナマル史上最高の値だが、これを1600rpmという低回転域から幅広く発生してくれるため、見上げるようなヒルクライムでも2.3トンからなる車体を軽々と運び上げてくれた。
そして凹凸の激しい岩場でもクリープ現象プラスαのアクセルワークで十分トルクフルに、安全に走り抜けてくれた。
新たに装備されたアクティブトラクションコントロール の効きもよく、ほとんどの難所を電子的なブレーキ制御だけで難なく走り抜けてくれたが、激しい対角線スタックが連続するような極悪セクションでは伝家の宝刀「前後デフロック」が強力無比なサポートをしてくれた。
他にもダウンヒルアシストコントロール、ヒルアシストコントロールなど、悪路で役に立つ機能が沢山あるが、このあたりは動画をご覧いただけたらと思う。
正直、ナナマルに多くの快適性を望んでいなかったが、凹凸路をこれだけしなやかに、トルクフルに走れる総合力は歴代ナナマル随一と言っていいと思う。
そしてオンロードこそ試乗していないが、ファミリーカーとして充分に通用する素養も感じた。この車が可能な限り多くの人に行き渡ってくれることを願うばかりだ。
【画像ギャラリー】この足の伸び方スゲー!! ランクル70のオフロード試乗の様子はこちらから(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方でも………
どんなにいいと思っても………
欲しいと思ってもいつ買えるか分からない………
目の前で高価なステーキ見せつけられて
いつまで経っても食べさせて貰えない
そんな気分になる………