インフィニティは2024年3月20日(日本時間3月21日)、フルサイズのラグジュアリーSUVで同ブランドのフラッグシップモデル、新型QX80をニューヨークショーで発表した。その詳細について紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/インフィニティ
■レクサスLXをも上回るボディサイズとパワートレーン
新型インフィニティQX80のボディサイズは全長5365×全幅2350×全高1945~1987mm、ホイールベース3075mmというフルサイズのSUV。先代モデルと比較して全長で約175mm、全幅で約300mmアップして超ワイド&ロングボディを得ることになった。
これはレクサスLXの全長5100×全幅1990×全高1885~1895mm、ランクル300の全長4985×全幅1990×全高1925mm、いずれもホイールベース2850mmを凌駕するボディサイズとなる。
パワートレーンにはV6、3.5LDOHCツインターボ(VR35DDTT)を採用。最高出力は450ps、最大トルクは71.3kgmを発揮する。先代型のV8、5.5LDOHCの最高出力405ps、最大トルク57.1kgmから大幅に向上。もちろん、レクサスLX600の積むV6、3.5LDOHCツインターボの最高出力415ps/最大トルク66.3kgmをも上回る数値を叩き出す。
■日本の「おもてなし」流儀を体現
新型QX80のエクステリアデザインは「Artistry in Motion」を体現しており、フロントにはインフィニティの特徴であるダブルアーチグリルの最新版を採用し、より立体的な外観になっている。
日本の思いやりのある「おもてなし」の原則に敬意を表し、新型QX80はウェルカムシーケンスと、キーを持って車両に近づくと自動的に伸びる「フラッシュドアハンドル」を備えている。
インテリアでは、ダッシュボードにふたつの14.3インチディスプレイを採用。最新の 「ININITI in Touch」システムには Google が組み込まれており、Google マップ、Google Play、Google アシスタントを利用可能だ。
下に取り付けられた独立型の9インチタッチスクリーンは、フロントシートの冷暖房操作やドライブモードの選択だけでなく、すべての空調機能を簡単に制御可能となる。
また、セグメント初のテクノロジーとなる生体認証冷却により、2列目を快適な温度に保つことができるほか、車両のヘッドライナーに組み込まれた赤外線センサーが乗員の暑さを検知し、ほぼ瞬時に温度と空気の流れを調整して2列目へ冷気を送ってくれる。
さらに、世界初のテクノロジーであるフロントワイドビュー、カメラを使用して双方の14.3インチディスプレイにわたって車両の側面まで広い視野を提供する。同様に、高度な画像処理により車外カメラの映像を取り込み、車両前方の映像を車内ディスプレイに投影する「インビジブルフードビュー」や、写真を撮影できる「ジャーニーダイアリー」機能などを搭載しているのも特筆ポイントだ。
コメント
コメントの使い方新型QX80の装備やエンジンを流用したQ90とかQ80(4ドアクーペ)を開発して欲しいですね。
レクサスでさえセダンはドイツ勢に押されて販売的には厳しいので、速くて美しいジャパニーズ・マセラティといったニッチな立ち位置を狙えば一定の成功を納められる気がします。
VR35DDTTという名前はブランド力がありますから。