■三菱 デリカD:5 CHAMONIX:89点
デリカD:5のデビューは2007年なので2024年で17年。その間、パワートレーンの一新やエクステリアの変更などで常にアップデートを繰り返し、細部の欠点を潰して玉成してきた。
確かにプラットフォームの基本設計は古く、サスジオメトリーなどは昔の設計基準で、操縦性に古さを感じるが、滑らかで乗り心地がよく、ハンドリングも上質だ。
2.2Lディーゼルターボに、押し出しトルクのパンチを感じないのはややマイナス評価だが、8ATとの組み合わせで実用上の動力性能は確保されている。
何よりも、オフロード・ミニバンという商品のユニークさはデリカD:5の大きな強みだ。
●水野和敏 取材メモ
・2007年に登場したデリカD:5。プラットフォームの基本設計には古さを感じるが、それをカバーして上手な操安性を作り上げている。
・最低地上高185mmで4WDという悪路に強い3列シートミニバンというコンセプトは唯一無二。
・2.2Lディーゼルターボはパワフルではないが、トルクがしっかりと出ていてドライバビリティの高さを感じる。不快な振動や騒音は感じない。
●三菱 デリカD:5 CHAMONIX(電動サイドステップ装着車)
・全長:4800mm
・全幅:1795mm
・全高:1875mm
・ホイールベース:2850mm
・最低地上高:185mm
・最小回転半径:5.6m
・車両重量:1970kg
・エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・総排気量:2267cc
・最高出力:145ps/3500rpm
・最大トルク:38.7kgm/2000rpm
・モーター:―
・トランスミッション:8速AT
・WLTCモード燃費:12.6km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:225/55R18
・車両価格:455万7300円
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今回は人気のミニバンで最新のアルファードと個性派でロングセラーのデリカD:5を評価しましたが、特にデリカD:5には時間をかけたモノ造りの玉成を感じました。アルファードは「お客様の心と、VIP車の期待」という商品開発の本質が盛り込まれた商品です。
【画像ギャラリー】日本のミニバンは世界に誇れるカテゴリーよ! アルファードとデリカを隅々まで是非(20枚)画像ギャラリー
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