「趣味の車」として活路? 海外ハイエースの日本導入あるか
以上のように海外版のハイエースは、ボンネットを備えるために、国内版に比べて空間効率が下がる。海外版では全長が5mを超えて車庫に入らないとか、今まで積めた荷物が収まらないという話になり、仕事で使う車としては成立しにくい。
しかし、趣味の空間としてなら話は変わる。
ボンネットを備えたミニバンスタイルなら、前席が日本版ハイエースのような前輪の上ではなく、前後輪の間に位置するから乗り心地を向上させやすい。
前後方向の揺れが生じると、ワンボックスボディの前席では乗員の体が上下に揺すられるが、ミニバンスタイルなら不快に感じにくい。乗降性も良く、車内の移動もしやすい。乗用車としての魅力が備わる。
また、キャンピングカーにアレンジする場合は、全長が5265mmのショートでは狭く、5915mmのロングが必要になるが、優れた居住性と併せて移動中の快適性も向上できる。
車間距離を自動制御できるレーダークルーズコントロールなども装着されると、上質なキャンピングカーに改造できるだろう。
今は4ナンバーサイズのハイエースをベースにしたキャンピングカーが多い。ダイナから荷台をはずしたキャンピングカーのベース車両も、カムロードとして供給されている。
トヨタのキャンピングカーは充実しているが、ボンネットを備えたボディも含めて、海外版ハイエースに魅力を感じるユーザーもいるだろう。
まずはグランエースを販売しながらリサーチを行い、海外版ハイエースの導入も検討して欲しい。
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