【新世代のマツダを辛口評価!!】現行ラインナップ全10車の長所と短所

■CX-30(239万2500〜330万5500円)

幅広の樹脂製フェンダーを採用することで、ボディをより薄く見せる効果を狙っている

 マツダ3ベースのSUVで、第7世代商品群の第2弾。ボディデザインも深化した魂動デザインを採用する。エンジンは2Lガソリンと1.8Lディーゼルターボ。

○長所
 CX-30のボディサイズは、CX-3とCX-5の間に位置付けられるが、機能的にはCX-3の改善版だ。

 CX-3に比べると、前後席の乗員間隔を26mm拡大して、後席の窮屈感をある程度は解消した。荷室面積も広げ、荷室床面の地上高はCX-3よりも55mm低い。外観は緩やかな曲線を描き、後方視界もCX-3よりも良好だ。

×短所
 CX-5に比べるとボディはコンパクトだが、価格差は20万円程度だからCX-30には割高感が生じた。1.8Lディーゼルは燃費数値が不満だ。CX-5が搭載する2.2Lディーゼルと比べて10%程度しか向上しない。最大トルクは40%も減少するから、1.8Lはもう少し燃費効率を高めたい。

●100点満点で採点すると……81点

■CX-5(261万8000〜362万4500円)

初代は初のSKYACTIVテクノロジー全面採用車で、現行は2代目。当然、洗練された

 2Lと2.5LのNA、2.5Lガソリンターボ、2.2Lディーゼルターボと、4つのパワーユニットが用意される。ディーゼルモデルでは6ATのほか6MTも選択できる。

○長所
 2.2Lディーゼルは実用回転域の駆動力が高く、燃費効率も優れている。高重心のSUVでも操舵感に鈍さはなく、安定性もいい。峠道でもワゴンに近い感覚で運転できる。

 後席は床と座面の間隔に余裕があり、大人4名が快適に乗車できる。最低地上高は210mmを確保して、4WDの制御も綿密だから走破力が高い。

×短所
 乗り心地は硬めで、路上のデコボコを直接的に伝えやすい。2.5Lガソリンターボは高回転域の吹き上がりが鈍く、運転感覚が2.2Lディーゼルに近い。価格は割高で、低燃費を含めてディーゼルを推奨する。全幅は1840mmとワイドで後部のピラー(柱)が太いから後方視界も不満だ。

●100点満点で採点すると……90点

■CX-8(294万8000〜454万3000円)

4900mmの全長を持つため、伸びやかなデザインが魅力的。居住性や荷室容量も悪くない

 ミニバンを捨てたマツダにとっての唯一の3列シートモデル。用意されるパワーユニットはCX-5に似るが、2LのガソリンNAがなく、6MTも設定されない。

○長所
 北米仕様のCX-9がベースだからシャシー性能が高い。ホイールベースも2930mmと長く、乗り心地に重厚感が伴って快適だ。下り坂のカーブで危険を避ける時の安定性もいい。車内の作りはていねいで、上級グレードの7人乗りでは2列目シートの中央にもアームレスト付きのコンソールが備わる。内装は豪華だ。

×短所
 全長は4900mmと長く、最小回転半径も5.8mだから狭い裏道や駐車場で運転しにくい。3列目シートはSUVでは最も快適だが、ミニバンではないから大人が座ると膝が持ち上がり腰は落ち込む。フリードやシエンタよりも窮屈だ。本革シートの運転席は、左右方向のサポートが不足する。

●100点満点で採点すると……77点

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