【必要? もういらない??】スタッドレスタイヤの慣らし運転は今でも必要か?

■スタッドレスタイヤを長持ちさせるためのメンテナンス&使い方

 雪道でのタイヤ性能はゴム4割、トレッドデザイン6割といったイメージなので(だからオールシーズンタイヤでも、雪道がそれなりに走れてしまうんです)、トレッド面に負担をかけすぎないようにきれいに摩耗させることを心掛けると、優れた氷雪性能を長く保つことができます。

 ちなみに氷上の性能はコンパウンド6割、トレッドデザイン4割くらいのイメージです。実際には、コンパウンドの性能が支配的に効くのですが、接地面が少ないとグリップが発揮することができません。トレッドが偏摩耗して接地面積が少なくなると、てきめんにグリップ性能が落ちるので、均一な摩耗を心掛けた運転をするのが性能維持のポイントです。

 もうひとつ、これはメンテナンスの話になってしまいますが、新品のスタッドレスタイヤで100km程度走ったら、空気圧を確認して下さい。新品タイヤはタイヤを組む時に、リムとの嵌合(噛み合わせ)をよくするために、3キロ程度の空気を充填していることがあります。これを指定空気圧に合わせてやることも、慣らし中の作業のひとつです。

指定空気圧の数値は、一般的に運転席側のBピラーに貼られている。自分では不安な人は、ガソリンスタンドや自動車用品店で「指定空気圧より0.2キロあげてほしい」と調整を依頼してもらいたい

 空気圧に関連してもうひとつ。非降雪地域から極寒の降雪地域に行く場合は、空気が収縮するので、空気圧を0.1~0.2キロ程度高めに入れておくと、降雪地で、適正空気圧で走ることができます。

 最近のスタッドレスタイヤは、ロングライフ性も上がり、普通に4年程度はゴムの性能が維持できるようになっています(保管の仕方にもよりますが)。ですから、走り方を少し気遣ってやるだけで、4年後も安心して氷雪路を走ることができると思います。

【画像ギャラリー】タイヤメーカー9社の最新フラッグシップモデルのスタッドレスタイヤを紹介

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