【ベンツ、シボレー、プジョー…】2019“影が薄い”輸入新車 5選の評価

シトロエン 新型C3エアクロスSUV「流行りのSUV×優れたデザイン」

シトロエン C3エアクロスSUV/全長×全幅×全高:4160×1765×1630mm、価格:263万8000-302万5000円

 こちらはモテないカーマニアだけでなく「デザインやトレンドに敏感な人種」にもウケそうな車なのだが、いまだ特に「ばかウケ」には至っていない、2019年7月発売のニューモデル。

 先にデビューした「C5エアクロスSUV」に続いて投入されたシトロエンのSUV第2弾で、車台はC3の「PF1プラットフォーム」をSUV用に最適化したもの。具体的にはC3より車高は135mm高く、ついでに全長も165mm長く、全幅も15mm広い。

 パワートレインはC3と同じ1.2L直3ターボ+アイシンAW製6速ATで、各種の先進安全装備もなかなか充実している。

 特に話題となっているモデルではなく、今後も(たぶん)さほど話題にはならないと思われるが、内外装ともひたすらおしゃれで、なおかつ(C3よりちょい大きいため)人や荷物などはC3以上に載せやすい。

 また、特に俊敏なわけではないのだが、どことなく「粘り腰」な感じの挙動はいかにもフランス車的で、好きな人は好きなはず。デザインセンスの良さも含め、もう少し注目されてもバチは当たらないと思うのだが……!

シボレー 新型カマロ「名門アメ車が効率重視に大進化」

シボレー カマロ/全長×全幅×全高:4785×1900×1345mm、価格:539万-693万円

 長らく途絶えていた「カマロ」が2009年秋に久しぶりに復活した際は、アメ車ファンならずとも、多くの自動車ファンは「カマロよ、やっと戻ってきたか!」と大喜びしたものだ。

 だが、その8年後、2017年11月にフルモデルチェンジが行われて6代目に進化した際も、そして2018年11月にマイナーチェンジが行われたときも、気のせいかもしれないが、周囲のカーマニアの反応は薄めだった。

 ……なぜなんでしょうねぇ? いろいろ大きく変わっているのに、遠目には「似たようなデザイン」に見えちゃうからでしょうか?

 だが、いずれにせよ、従来型よりややコンパクトでワイド&ローが強調されたフォルムや、軽量・高剛性な新開発プラットフォームに基づく見事な走りは注目に値する。

 さらに、「LT RS」と「コンバーチブル」に搭載される最高出力279psの2L直4直噴ターボは非常に高効率。高速走行時の燃費は12.8km/L以上とのことなので、「カマロ史上最高の燃費性能!」ともうたわれている。

 ……それなのにイマイチ陰が薄い理由は何なのか? やはりアメ車は、効率を重視して「2Lの直4直噴ターボを磨き上げました!」とか言っててはダメなのか?

 そのあたりの深層心理は謎だが、まあ昔ながらのアメリカン・エンジンを好む人には、現行型コルベットと同じ6.2Lの直噴V8 OHVも用意されている。

アルファロメオ 新型ステルヴィオ「DE追加で魅力アップの伊製SUV」

アルファロメオ ステルヴィオ/全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm、価格:668万-1189万円

 本稿の作成にあたって編集部がリストアップした「地味な2019年輸入新車 5選」に、2018年10月に発売されたアルファロメオのSUV「ステルヴィオ」が入っているのを見た筆者は憤慨した。「なに言ってんだ! ステルヴィオはぜんぜん地味じゃないよ!」と。

(編注:ステルヴィオは2019年4月にディーゼル車が追加発売され、『2019-2020 日本カーオブザイヤー』にノミネートされている)

 だが、その後冷静になってみると、筆者が公道でステルヴィオを見かけたのは2回……いや、もしかしたら1回だったかもしれない。これまた盛り上がっているのは筆者のようなモテないカーマニアと、一部のイタリア車愛好家だけなのかもしれない。

 イタリア北部のアルプス山中にある「ステルヴィオ峠」にちなんだ車名が付けられたこのプレミアムSUVは、日本仕様では最高出力280psの2L直4ツインスクロールターボを搭載し、可変トルク配分機構を備えた4WDシステム「アルファ・ロメオQ4」を採用。

 また、同年11月には最高出力510psの2.9L・V6ターボの受注を始め、2019年2月からは2.2Lの直4ディーゼルターボも追加している。

 510psの「クアドリフォリオ」はさすがに1000万円超級だが、その他のグレードはおおむね600万円台ゆえ、そんなにバカ高くはない……いや、やっぱ高いか!

【画像ギャラリー】カー・オブ・ザ・イヤー『10ベスト』に入った輸入車は??

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