■アルファード/ヴェルファイアは販売面でも大きく変わる
扱い店はアルファードがトヨペット店、ヴェルファイアがネッツ店の専売だったが、今回の一部改良モデルからは、アルファードはトヨタ店が加わり2系列店の併売、ヴェルファイアはカローラ店も扱い同2系列店の併売となる。
これが2020年5月になると、アルファード/ヴェルファイアとも4系列店が「トヨタモビリティ」に1本化され全店扱いに切り替わる。いずれはアルファードに統合され、ヴェルファイアは廃止になる見通しである。ただ、この「Xデー」はまだ正式に決まっていない。ヴェルファイアのフロントデザインに近いマスクを採用したモデルが、新生アルファードのグレードのひとつとして引き継がれる可能性もある。
■販売現場から見たこれからのアルファード/ヴェルファイア
●証言1:首都圏トヨペット店営業担当者
アルファードは2018年10月26日のマイナーチェンジによって、フロントマスクが見栄えのいいデザインを採用したことで、姉妹車のヴェルファイアを大幅に上回る販売推移となっている。5年後のリセールバリューでも査定額が20万円以上もアルファードのほうが高くつくケースが多い。このため2021年の世代交代までにはアルファードに統合される見込みになっている。
2020年5月の全店併売時には特別仕様車の設定で商品ラインアップさらに強化する見通しだが、この時点で今後の方向性が明らかになると思われる。
●首都圏トヨタネッツ店営業担当者
ヴェルファイアはつい最近まで納期が4カ月待ちと長引いていた。これが増産によって2.5カ月程度に短縮している。ただ成約してから生産納車する方式に切り替えているので、これ以上短縮するのは難しいと見ている。
アルファードへの1本化が濃厚なようだが、同じクルマのようなものだから、どちらになっても遜色はない。ヴェルファイアは今後中古車価格が下がり、リセールバリューは下がるだろうが、これまでは高過ぎたから、これによってわれわれが不利になるようなことはないだろう。
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