物価が上がりライフラインの価格も上がり、日々の暮らしがどんどん厳しくなっていく日本。クルマにかかる維持費もバカにならず、自動車保有に二の足を踏む人も多いのではないだろうか。特に自動車保険(任意保険)くらい、少しは安くしたいもの。そんなお願いを叶えてくれて、事故を起こしても保険料が変わらない!?という夢のような保険がトヨタにあったぞ。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(トビラ写真=yasuyasu99)
【画像ギャラリー】事故っても保険料が変わらない? トヨタ販売店で入れるクレイチが優秀保険すぎる件(2枚)画像ギャラリークレイチって知ってる?
トヨタ販売店で商談をすると、時々耳にするのが「クレイチ」という言葉。聞いたことがあるという人も、多いのではないだろうか。
クレイチとは「クレジット一体型保険」の略。トヨタのお店の中では、クレイチで通っている。要はクレジット(ディーラーローン)と自動車保険(任意保険)が一体化したプランのことを指すのだ。
これは保険契約者をトヨタファイナンスにした、いわば団体保険のような特別プラン。引き受け保険会社は東京海上日動(まとめてバリュープラン)、三井住友海上(カップるプラン)、あいおいニッセイ同和損保(コンビにプラン)、損保ジャパン(クレぴたプラン)の4社で、ユーザーは被保険者として保険契約の中に入る。
クレイチのメリットは様々あるのだが、まずクレジットも自動車保険もまとめて1回の手続きで完了するのが良いところだ。ディーラーが代理店となり、万一の事故の際には修理窓口と保険窓口が1つに集約される。
次に長期保険である点。1年契約の一般分割払い(口座振替)では、1年ごとの継続手続きが必要となるが、クレイチの場合は3年契約を納車時に結ぶため、面倒な継続手続きが少なくて済む。その上、1年契約の口座振替よりも保険料払い込み総額がお得になるから言うことは無い。保険料の安さは、クレイチの大きな旨味なのである。
事故を起こしても契約期間内は一定の保険料を維持
クレイチの最も大きな利点は、保険料が毎月定額だから安心できる点。36回分割払い期間中の保険料は、何があっても変わらないのだ。もちろん契約途中で事故があっても、その期間中に等級が下がって保険料が上がることは無い。
例えば、新車納車時に15等級でクレイチを契約する。運悪く、新車を納車1年未満で擦ってしまった。修理には30万円ほどかかるため、車両保険を使って修理をしたとしよう。
一般的な1年更新の自動車保険の場合、保険修理を行った翌年は3等級ダウンし事故あり係数が3年ついてしまう。つまり15等級(事故無)で53%割引を使っていた翌年は、12等級(事故あり3年)となって22%割引にしかならない。その後3年間は事故アリの割引率になるので、等級は上がっても割引率は20%を少し超えたところで推移するだけだ。
これがクレイチの場合、納車1年未満で保険修理を行っても、翌々年までの保険料は契約時と変わらないのだ。これは新車購入ユーザーの大きな味方となるだろう。
等級は内部的にダウンをしているのだが、表面化するのは次回更新時(3年後)ということ。その間、3等級ダウン事故が1年目に1度だけなら、2年目・3年目は無事故で1等級ずつアップとなり、内部的に「-3+2」という状態になって、14等級で更新を行うのである。
またこの時に事故あり係数が付いてくるのだが、1年契約の場合3年だった事故あり係数が、クレイチ(長期保険)では事故あり係数が2年に短縮される。その継続契約で2年間を選択すれば、その次の更新時には(2年間無事故の場合)晴れて事故あり係数が消えるのだ。
無事故の際の保険料は安いし、事故を起こして保険修理を行った場合の向こう5年間の保険料総額は、単年契約よりも圧倒的にクレイチの方がお得になる。
トヨタでローンを組んだ人しか入れない、魔法のような自動車保険「クレイチ」。トヨタディーラーでクルマをローン購入した際には、是非商品説明だけでも聞いてみてほしい。
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