■まとめ なぜ「新世界クーペ」が増えているのか?
(TEXT/清水草一)
現世は新世界クーペ花盛り。いったいナゼ?
ひとつは、1980年代後半の日本同様、世界の景気がいいからでありましょう。
「俺は不景気だよ!」って言う人もいるでしょうが、日本はともかく、アメリカ経済は好調、欧州もまずまず。中国だって減速したけど、それでもケタはずれの経済成長ぶり。
景気がよければ実用よりカッコ優先でクルマを選びたくなるってもんだ。逆に言うと、日本ではまだ新世界クーペが一部富裕層向けにとどまってるのは、相変わらず日本の景気はそれほど上向いてないからだ。
もうひとつは、クルマが実用品から離れ、アクセサリー的要素が年々徐々に増しているからってのがある。
クルマ選びの際、室内がどれだけ広いかとか、加速や燃費がどうだとか、ユーザー側はそれほど重視しなくなってきている。
今のクルマはどれを買ってもある程度の性能は満たしていて、実用上困ることはないですから。あっても複数台所有で補える。
だったらカッコで遊んで周囲から「イケてる~」って見られたほうがいい。そういうことなんじゃないか。
まあ、日本ではまだあんまりそうなってないけれど、それでも一部にそういう動きは出てるよね。最大の要因は景気なんだよ!
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【番外コラム】ステーションワゴンもクーペ化の時代
(TEXT/編集部)
SUVクーペと4ドアクーペのほかにもうひとつ、これも“新世界”のクーペといえるボディタイプが「シューティングブレーク」だろう。流麗なフォルムを持つ、まさにクーペ版ステーションワゴンだ。
かつてシューティングブレークは3ドアのスポーツワゴンなどにその名が使われることが多かったが、近年では2012年にベンツの2代目CLSにシューティングブレークを設定。
現在は新型CLAにシューティングブレークがラインナップされている。なお日本車ではレヴォーグがシューティングブレーク路線を狙っていたようだ。
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