いよいよ2020年がやってくるのだが、果たして新車は「買い」の年なのか? 2020年にデビューが予定されているニューモデルは一覧表のとおり。そこで、どのモデルが買いなのか、メーカー別に流通ジャーナリスト、クルマ販売現場のプロフェッショナルである遠藤 徹氏に聞いてみた。
* * *
まず、トヨタですが新型に切り替わるハリアーに注目したいですね。現在、販売絶好調のRAV4と一部ユーザー層がかぶっていたこともあり、新型は上級シフトして誕生するようです。
設定するエンジンはRAV4と同じ直4、2L NAと直4、2.5Lハイブリッドですが、コンセプトを分けてクラスを変えてきます。3列シート車も設定されるようで、どちらかというとレクサス車に近いポジションになるようです。
早ければトヨタの販売店が統合される5月にもフルモデルチェンジ(以下FMCと表記)される可能性があります。
日産は夏に登場するクロスオーバーSUVのエクストレイルのFMCですね。軽を除いた登録車では2016年の現行セレナ以降、まったくFMCやブランニューモデルが出ていない日産ですから、かなり力の入った刷新になるようです。
e-POWER戦略を進める日産ですが、新型エクストレイルでも当然採用される可能性は高いです。いっぽうで現行2Lの1モーターハイブリッドを継続採用し、e-POWERの設定を見送るかもしれないと販売店筋ではみているようです。
同じく三菱のアウトランダーPHEVもFMCされますが、こちらにも注目です。前述の日産エクストレイルと共通のプラットフォームを採用しながら、三菱独自のS-AWDに磨きをかけてきます。
厳しいのはホンダですね。秋に新型EVのeを投入予定ですが、価格の高さもあって台数的には厳しく、リーフを超えるのは難しいでしょう。
ホンダでは2月のフィットが当然ながら最大の注目モデルとなりますが、2019年秋にマイチェンされたフリードも狙い目です。特にSUV風のスタイルにしたクロスターは好調で、2020年には値引き条件もよくなってくると思います。
そのほかでは、2019年は新車の出なかったスバルがレヴォーグをFMCして巻き返してきそうです。1.8L直噴ターボは新規開発で、先進安全装備のアイサイトもいよいよ最新版になります。
軽自動車ではNMKVのデイズルークス&eKスペース、ホンダの新型N-ONEにスズキの新型ハスラー&新型アルト、ダイハツのハスラー対抗クロスオーバー(タフト)に新型ムーヴなど百花繚乱。2020年も軽販売は熱いです。
◎限定記事も配信中! ベストカーwebの『LINE@』がはじまりました!
(タッチ・クリックすると、スマホの方はLINEアプリが開きます)
コメント
コメントの使い方