■WRX STI&ランエボX以上に速い! しかもコントローラブル!
WRX STIやランエボと比べ圧倒的に軽快だ。左足ブレーキで前輪荷重残したままコーナーに進入し、クリップ手前からアクセル開けブーストかける。
で、クリップでブレーキ離しフルに立ち上がる、というラリー車の走り方をすると、もはや競技に出たくなるような走りを見せるのだった。こいつぁ素敵だ!
もちろんプロトタイプということもあり、カンペキじゃない。トルクバンドが狭いため、中回転域のパワーは少しばかり足りない感じ。
開発担当の齋藤さんに聞いてみたら「乗っていただいたのは少し前のスペックで、市販車に近いエンジンだと中回転域のトルクも太くなっています」。
考えてみたら開発途上のクルマであり、市販まで半年以上ある。どんどん進化していくことだろう。
また前後の駆動力配分も開発途上とのこと。前後ロックに近い状態を選んだら若干アンダーが出る。後輪の駆動力を増やしたモードだと、楽しいけど加速しないで横方向に流れてしまう。
これまた聞いてみたら「そうなんです。状況はわかっているので改良していく予定です」。ちなみにトルクもハンドリングも競技で使うことを考えたリクエストであり、ロードカーとして使うなら現状だって何ら問題ありません。
もう少し詳しく話を聞いてみたら、今回試乗したヴィッツベースの試作車と、市販モデルの試作車と比べてもずいぶん違うという。そりゃそうだ。エッセンスだけ味わうための試乗だと考えたら充分過ぎる手応えだと思う。
新型をベースにして作られた試作車を開発中、タナック(2019年のWRCチャンピオンです)のナビシートに座った人によれば「ハンパなかったですよ!」。久々の超大型新人になること間違いなし!
新型車ベースの試作車もじっくりとチェックできた。驚いたのは、バンパーやボディパネルといったボディ剛性に関係のないパーツの厚み。
バンパーの樹脂もボディも、指で押すだけで凹む! 競技車両のベース車両ということで割り切ったそうな。
車重も教えてくれなかったが、おそらく1200kgは大きく超えていないと考えます。WRX STIやランエボより200kgくらい軽いかも?
気になる価格だけれど、どうやら3つくらいグレードがありそう。一番安いのは競技車両のベースモデルという位置づけとなり、エアコンもオプション。これ、350万円くらいを予想。
そして必要な装備はすべて付いている量販グレードだと消費税込みで400万円を切る感じ。豪華装備の上級グレードになると(ダンパーはビルシュタインになると思います)450万円といったイメージか。すでに買う気満々の私がいます~。
コメント
コメントの使い方