【RAV4とCX-5ならどっち ほか】王者トヨタとそれ以外 人気SUV&ミニバン ガチ4対決

【コンパクトミニバン対決!】トヨタ シエンタ VS ホンダ フリード

●トヨタ シエンタ(180万9500~257万9500円)

5人乗り2列シート車と6~7人乗り3列シート車を設定するシエンタ

VS

●ホンダ フリード(199万7600~301万8400円)

2019年夏にマイナーチェンジ。新たにSUVテイストのクロスターを設定

●国沢光宏審査員の評価

 シエンタのほうが圧倒的に売れている。乗り比べると、特にハイブリッドはフリード厳しい。IMA方式のハイブリッド、ドライバビリティが決定的に悪いのだった。

 THSIIのシエンタも決して誉められないけれど、フリードよりずっといい。ちなみにデザインはフリードのほうが清潔感あっていいと思う。

 キャビンスペースは引き分け。デザインで負けても売れているシエンタは、やはり総合評価で優れているということです。

●渡辺陽一郎審査員の評価

 両車ともに1.5Lエンジンを搭載するコンパクトミニバンだ。フリードはシエンタよりも背が高く、外観のミニバンらしさも濃厚だが、空間効率では逆転する。

 シエンタは薄型燃料タンクの採用で床を低く抑え、3列目に座っても膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。天井が低いために重心も下がり、走行安定性も優れる。シエンタには運転支援機能が備わらず改良の余地もあるが、総合的評価はフリードよりも高い。

●片岡英明審査員の評価

 どちらも高効率パッケージングのコンパクトミニバンだ。両車とも1.5Lエンジンを積み、ハイブリッド車も設定する。5ナンバーサイズのなかで最大級のキャビンと使い勝手のいいラゲッジルームを実現し、子育て世代のママたちには頼もしい存在だ。

 実力は伯仲しているが、ハイブリッド車に4WDを、2列シート5人乗りのフリードプラスも設定するフリードが魅力的と感じられた。運転支援システムでも差をつける。

●採点&結果

・シエンタ…国沢 80点+渡辺 85点+片岡 80点=計245点
・フリード…国沢 60点+渡辺 79点+片岡 85点=計224点
よってシエンタの勝ち!

【スタイリッシュSUV対決!】トヨタ C-HR VS マツダ CX-30

●トヨタ C-HR(236万7000~309万5000円)

マイナーチェンジで新たにGR SPORTグレードが追加されたC-HR

VS

●マツダ CX-30(239万2500~330万5500円)

マツダ3をベースとしたCセグクロスオーバーSUVモデル。エンジンは2Lガソリンと1.8Lディーゼルの2種類で、CX-3とまったく同じ

●国沢光宏審査員の評価

 C-HR、先日行われたマイナーチェンジで、ダンパーがザックス製から日本製になってしまった。乗ってみたら「やっぱりね!」。

 もはやふつうの日本車と同じ乗り味です。となれば、単純に「わりと高価でキャビンスペースの狭いSUV」ということになる。

 片やCX-30はバランスいい。多少割高ながら、C-HRも割高だからいい勝負。キャビンスペースだって狭いC-HRと比べるとCX-30の広さがハッキリわかる。

 C-HRのラゲッジスペース、クーペなみと言ってよかろう。ふつうの走りになったC-HRって歌を忘れたカナリアみたい。

 マイナーチェンジで追加された『GR』を選ぶと走りはザックスに勝るとも劣らないのだが、高くなってしまう。ということでC-HRとCX-30で迷ったなら後者を薦めておく。

●渡辺陽一郎審査員の評価

 両車ともにコンパクトなSUVで、ボディサイズはほぼ同じだ。C-HRの外観はスポーティな印象だが、後方視界は劣悪で、トヨタの社内基準もギリギリでクリアした。後退時には気を遣う。

 CX-30は水平基調のボディで視界もいい。ドアパネルは強い曲面で構成され、映り込みが美しく見えるよう工夫した。

 居住性は両車ともに後席が狭いが、足元空間はC-HRが少し広い。荷室面積は同等だが、C-HRはリアゲートを大きく寝かせたから荷室高が不足した。荷室はCX-30が使いやすい。

 走行性能は、C-HRの場合、1.2Lターボと1.8Lハイブリッドともに動力性能が足りない。CX-30はクリーンディーゼルターボがパワフルだ。走行安定性と乗り心地はC-HRが勝る。実力は互角だが、視界の違いでCX-30の勝ちだ。

●片岡英明審査員の評価

 CセグメントのクロスオーバーSUVのなかで快走を続けているのがC-HRだ。スペシャルティと呼べる個性的なデザインはマツダCX-30が平凡に感じてしまうほど強い存在感を放っている。

 が、キャビンの広さと後席の居心地のよさ、ラゲッジルームの使い勝手のよさはCX-30が上だ。インテリアの質感と操作性も一歩上を行っている。

 パワートレーンもCX-30のほうが魅力的だ。トルクフルなディーゼルターボはあるし、革新的なSKYACTIV-Xも加わった。

 C-HRはハイブリッド車を持つのが強みだ。燃費で優位に立つ。ハンドリングのスポーティさ、軽快感はCX-30を凌ぐほどで、特にGRは魅力的。

 昨秋に先進安全装備をアップデートしたが、運転支援システムはCX-30に一日の長がある。

●採点&結果

・C-HR…国沢 60点+渡辺 70点+片岡 80点=210計点
・CX-30…国沢 80点+渡辺 77点+片岡 85点=計242点
よってCX-30の勝ち!

次ページは : 【ボックスタイプミニバン対決!】 トヨタ ノア/ヴォクシーVS日産 セレナ

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!