【マツダ6、マーチ、ミラージュ…】売れていない名車たちの事情とその打開策

三菱ミラージュ

デビュー:2012年8月
2019年累計販売台数:3181台

2度のビッグマイチェンによりエクステリアの質感は大幅に高まっているミラージュだが、導入時のチープなイメージから脱却できずに苦戦が続いている

 ミラージュは、1978年に三菱初のFF2ボックスカーとしてデビューした。キュートなデザインのなかに洗練されたメカニズムを収め、歴代のミラージュはラリーなどのモータースポーツでも大活躍した。

 復活させた現行のミラージュは低価格を実現するためにタイで生産を行っている。パッケージングは悪くなく、キャビンは不満のない広さだ。

 だが、走りのクオリティは三菱基準に達していなかった。前作のコルトと比べると余裕はないし、操縦性と快適性も軽自動車レベルにとどまっている。

軽自動車よりも安いコンパクトカーというのが復活登場したミラージュのセールスポイントだったが、価格相応の性能しかもっていなかったのが痛かった

 今のミラージュは、アセアンで売るならいいが、いいクルマを見慣れている日本のファンに売れるベーシックカーではなかった。

 三菱も途中で気がつき、1Lエンジンを1.2Lとし、アイドリングストップ機構も追加している。

 また、ハンドリングや乗り心地も見直しを図った。が、最初の安っぽいクルマ、走らないクルマというイメージを拭い去ることができなかったのが敗因だろう。

 コストパフォーマンスは高いので、さらに魅力を増すために快適装備や先進安全装備を加えた買い得仕様を出してもらいたい。

 また、イメージアップのためにスポーティな走りの4WDターボも必要だ。4WDが無理なら、かつて存在したコルトラリーアートバージョンRのようなモデルを切望する。

コルトエボは登場しなかったが、154psの1.5L、直4DOHCターボを搭載するコルトラリーアートバージョンRは魅力的だった。見た目もスパルタンでよかった

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