■将来、先進運転システムで義務化してもいい機能は?
(TEXT/西村直人)
衝突被害軽減ブレーキの義務化公表タイミングでは、「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」の性能認定制度が導入される旨が通達された。アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を抑制する先進安全技術だ。
実は衝突被害軽減ブレーキにも性能認定制度(2018年4月から継続中)があり、その後、今回の義務化に。よって「ペダル踏み間違い……」も近い将来(3年以内か?)義務化されると予想する。
一方、私が“義務化してほしいな”と考える先進安全技術は次のふたつ。
❶「側方警報装置」。自車の斜め後に向けたセンサーで死角にいたり、迫り来たりする他車の存在を知らせる機能。義務化促進の理由は超高齢社会に伴うドライバーの高齢化に有効だから。
日本には現時点で、65歳以上の運転免許保有者が約1817万人いるわけだが、高齢となると上半身の捻転がしにくくなる。そのため死角の安全確認アシストは効果的だ。
❷「車線中央維持装置」。前述したLKASと同義。車線維持をアシストするという主たる目的はもちろんのこと、運転支援技術自動化レベル2以上の運転支援を受ける際の予行演習になることから義務化を推奨。
システムがステアリングに介入する仕方や、自動化レベル3で必須となるシステムがドライバーに運転権限を戻すTOR(テイク・オーバー・リクエスト)の必要性が周知されるからだ。
■後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置を国交省が認定開始
(TEXT:編集部)
さらに2019年12月17日、国交省はペダル踏み間違いによる後付けの急発進抑制装置について、市販されている装置のうち一定の機能などをクリアした認められる製品として、3分類・9装置を認定した。
後付けの急発進抑制装置はさまざまな製品の販売が進んでいて、消費者が正しく理解して適切に選んで使用するためには情報の提供が重要だと国交省では考えている。
そこで申請のあった市販品のなかから先行個別認定を実施。今回認定対象となった装置は、次の3つに分類される。
❶障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進など抑制装置
・踏み間違い加速抑制システム(トヨタ自動車)
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」(ダイハツ工業)
❷ペダル踏み間違い急発進などの抑制装置
・S-DRIVE誤発進防止システム2(サン自動車工業)
・JARWA S-DRIVE(日本自動車車体補修協会)
・ペダルの見張り番II(データシステム)
・アクセル見守り隊(データシステム)
❸ペダル踏み間違い防止装置
・ワンペダル(ナルセ機材)
そして、各装置の概要は次のとおり。
●踏み間違い加速抑制システム(トヨタ自動車)
発進時、前方または後方の障害物を検知している時にランプとブザーで警告し、アクセルペダルの強い踏み込みを検知した場合には、エンジン出力を抑制する装置。
アクアや先代プリウスなど12車種に設定。価格は5万6100円(工賃別)。
●ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」(ダイハツ工業)
前方、または後方に障害物を認識している場合、ブザーなどで警告し、停車または徐行状態で必要以上にアクセルペダルを踏み込んだ時にエンジン出力を抑制する。
適応車種は先代タント、先代ムーヴなど8車種。価格は6万610円(工賃込み)。
●ペダルの見張り番II&アクセル見守り隊(データシステム)
前進時、後退時ともに、アクセルセンサーの異常を常に監視して、急激なアクセル開度を検知するとアクセルとブレーキを間違えて踏み込んだものとみなして、アクセル信号を制御して不用意な急発進を抑制する装置。
ペダルの見張り番Ⅱとアクセル見守り隊は販売ルートが異なるふたつの商品で、基本的には同じもの。ペダルの見張り番は、カー用品店チェーンのオートバックスで購入が可能。価格は4万4000円(工賃込み)。幅広い国産車に対応している。
●S-DRIVE 誤発進防止システム2(サン自動車工業)
前進・後退を問わず、異常と定義したアクセルセンサーの信号変化を検出した時に、アクセル全閉時相当の疑似信号を出力することで、急発進などの加速を抑制する装置。普通車専用タイプと軽自動車専用タイプが用意されている。
国産メーカーの幅広い車種に対応。価格は3万3000円(工賃別)
●その他の急発進抑制装置
そのほか、日本自動車車体補修協会の「JARWA S-DRIVE」は、先の「S-DRIVE 誤発進防止システム2」と同製品。
ナルセ機材の「ワンペダル」は、踏めばブレーキ、足を横にずらしてアクセルを操作という、この異なる動きで踏み間違いを起こさせないようにするペダル踏み間違い防止装置。価格はナルセ機材への持ち込みで18万7000円~。
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