ライバルに出遅れる新型ノート 勝算あるのか? 王座奪還に必要な進化とは

新型ノートのウワサ「後席スライドドア化」は正解か?

 筆者は、ノートが「後席スライドドア化」するのではなく、アクアに対するシエンタ、フィットに対するフリードといった具合に、日産は新型ノートとは別に、「後席スライドドアの3列コンパクトミニバン」を作る、と予測している。

 これまで世界中で築いてきた「コンパクトカー・ノート」のブランドを破壊してしまうのは、あまりにリスクが大きすぎる。新型ノートには、走行性能のブラッシュアップを中心とした、「正常進化」を望む。

 子育て世代をターゲットにしている、シエンタやフリードは、国内市場で毎年コンスタントに8万~10万台も売れている。

シエンタ
シエンタ

 シエンタやフリードの好調をよそに、「コンパクトカーはノートとデイズでカバーする」という戦法では国内市場では通用しないことは日産も承知のはず。

 ターゲットがいるマーケットへ、ガチンコとなる商品をぶつけるのは、販売の王道だ。

 日産の5ナンバー3列シートコンパクトミニバンといえば、キューブキュービック(2003~2008)や、初代ラフェスタ(2004~2012)であるが、既に撤退からだいぶ経ってしまっている。

キューブキュービック
キューブキュービック

 正常進化した新型ノートと、後席スライドドア3列シートの新型コンパクトミニバンのデビュー。もし2台同時に登場するようなことが起きれば、日産の大逆襲が始まるだろう。

【画像ギャラリー】ノートとライバル車であるヤリスとフィットを見る

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