コンフォートタイヤは音振対策
コンフォートタイヤはどうでしょう。
コンフォートタイヤは静粛性と乗り心地に力を入れて開発したタイヤです。各タイヤメーカーを見渡しても上位・下位といった位置づけにあるタイヤは見当たりません。コンフォートタイヤと一般的なタイヤという見方がいいと思います。
コンフォートタイヤの代表といえばやはりブリヂストンのレグノGR-XIIでしょう。ノイズの排除に手って気的にコストをかけているのがわかります。
例えばトレッドゴムの下に巻かれていえるノイズ吸収シートIIは路面の細かな凹凸がタイヤタイヤを叩いて作り出す振動を抑え、ノイズの低減を図っています。
またサイドウオール・イン側に施された3Dノイズカットデザインは、 ショルダー部にクッション効果をもたらしトレッド部からの振動を和らげノイズの低減に役立てています。
さらに、トレッドデザインにはダブルブランチ型消音器のメカニズムを取り入れた3Dノイズ抑制グルーブが採用され、パターンノイズの低減が図られています。
他のメーカーのプレミアムコンフォートタイヤも、トレッドデザインや、路面からの振動をいかにボディに伝える前に減衰させるかといった工夫が凝らされています。
エコタイヤは最先端のテクノロジーの宝庫
エコタイヤの省燃費性能はいまもっともメーカーが力を入れて開発している性能です。
数年前まで転がり抵抗とグリップ性能はトレードオフの関係にある、といわれてきました。それはいまも基本的には変わっていないのですが、新しいコンパウンドの開発によって必ずしもトレードオフの関係にないタイヤも登場してきました。
省燃費タイヤに関しては、タイヤグレーディングが行われるようになって、性能と価格の関係が見えやすくなっています。
ちなみにタイヤグレーディングは、転がり抵抗をAAA~Cまでの5段階に、ウエットグリップをa~dの4段階に性能による分類を行い、省燃費タイヤと名乗るためには転がり抵抗A以上、ウエットグリップd以上であることとなっています。
AAA/aというのがもっとも優れたタイヤといえるわけですが、各メーカーエコタイヤのフラッグシップに位置付けた数サイズしかありません。
現実的には、転がり抵抗AA、ウエットグリップbあるいはaといったところが、エコタイヤのいま中心になっている性能です。
転がり抵抗の低減は、主にコンパウンド性能に負うところが大きく、最近ではシリカを微粒子化して、より多量に配合するのがトレンドになっています。
そのためシリカを満遍なく分散させるために、ある特定のゴム分子端にシリカと結びつきやすいカップリング剤を結び付ける末端変性の技術が大きく進化した。
たぶんエコタイヤのコンパウンド設計はタイヤの中で最先端のテクノロジーがふんだんに盛り込まれた化学の世界になっているのです。価格差は、そうしたテクノロジーがどのくらい盛り込まれているかで決まってくるといっても過言ではありません。
一見黒くて丸くてどれも同じに見えるタイヤですが、実はその中にさまざまな技術が盛り込まれているわけです。なかなか目には見えにくいですが、それが価格差になっていると考えてもらうのがいいと思います。
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