クルマが主役に戻ってきた!?　東京オートサロン2026直前にジャパンモビリティショー2025をあらためて振り返る！

2025年12月26日 / ニュースコメントする

やっぱりみんな気になるマツダ新型CX-5

　マツダブースでは、フルモデルチェンジされた新型CX-5（参考出品）が注目の的となっていた。従来デザインの雰囲気を継承しつつ、面構成はより直線基調へと転じ、マツダ新世代デザインの方向性が感じられる。

　初代から続くCX-5の思想である“魂動デザイン”の延長線上にありながら、ユーザビリティの改善にも力が注がれていた。

　自身も初代、2代目と乗り継いできたが、後席スペースの拡大、荷室容量の向上など、従来モデルの課題とされていた点が丁寧に改良され、インテリアの質感も向上。ミドルSUV市場で再び高い競争力を発揮することが予想される。

スズキは次世代の軽を一歩リードできるか!?　

軽自動車大国日本だからこそ、各メーカーが軽EVを出そうとするたびにそれぞれ注目がいく

　スズキブースでは、EVコンパクトモデルeビターラが展示をメインに展示。モダンで軽快なデザイン、実用的で高品質感のある内装デザインが目を引き、試乗が待ち遠しくなる仕上がりだ。

　さらに、世界市場向け5ドア版ジムニー・ノマドの実車展示が来場者の関心を集めた。後席の実用性は3ドアに比べて大幅に向上し、ファミリー層に向けた新たな選択肢として存在感が大きい。荷室容量も増し、従来のジムニーではカバーしきれなかったニーズを的確に捉えている点が特徴である。

　また次世代を見据えた軽EVコンセプト、Vision e‑Sky を含め、従来の“軽の枠”を超える可能性を提示していた。これは、小型EVが日常の足として本格的な提案になる時代が近づいていることを強く印象づける展示であった。

　二輪モデルの展示も充実しており、スズキが四輪と二輪を併せ持つ総合モビリティメーカーであることを改めて実感させる構成となっていた。

陸・海・空・四輪・二輪なんでもござれバーリトゥードなホンダ

　ホンダブースでは、ホンダジェットの実機展示に加え、二輪モデルの圧倒的な存在感が際立っていた。往年の名車の現代的リメイクから、ハンターカブ、ゴリラなどの人気車種まで幅広く展示され、来場者が直接触れられる体験型展示も魅力的だった。

　子ども向け二輪モデルや関連グッズの紹介もあり、単に“見せる”だけでなく、購入から使用までのストーリーを描く構成が印象的でと言えた。

アジアンメーカーはEV分野で先行中！　BYD／ヒョンデブース

　中国のBYD、韓国のヒョンデ（HYUNDAI）は、今回も大規模ブースを展開した。特にBYDは日本市場向けBEVラインナップと登場間近のPH EVを中心に展示。BYD SEALION 6 DM‑iは新開発水平対向４気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせた新開発PHEVシステムを搭載し、他メーカーの関係者にも注目されていた。

　日本市場を見据えて初公開された軽規格EVとしてのBYD RACCOは国産メーカーの脅威となるのか、来場者の関心は大きかったはずだ。

　ヒョンデはインスターやIONIQシリーズを軸に、EVパッケージングの巧みさやデザイン品質をアピールし、一般ユーザーの滞在時間も長かった印象である。