上級にシフトしすぎたのも苦境の要因
多くの悪い条件が重なり、11代目のV35スカイラインの時に栄光の神話は崩れた。しかし、代を重ねるごとに開発陣は軌道修正し、スカイラインらしさを取り戻してきている。
現行のV37スカイラインは気持ちいい走りを存分に楽しむことができ、同乗者も快適だ。販売は伸び悩んでいるが、これはセダン離れが進んでいることに加え、登場から7年目に突入した古参モデルであることが大きいのだろう。
基本設計の古さを感じさせる部分が多くなっているから、忘れ去られないうちにモデルチェンジしたほうがいいと思う。
また、スカイラインが売れなくなった理由のひとつに挙げられるのが、高すぎる価格設定だ。
歴代のスカイラインは、コストパフォーマンスに優れていることが魅力だった。高性能だし、採用するメカニズムも最新だから買い得感が高い。これはGT-Rにも言える美点である。
が、21世紀になってからはインフィニティのクルマをベースにしてスカイラインを造っているから、販売価格はレクサス並みに跳ね上がった。
これでは違う魅力を加味しないと買える人は限られてしまう。かつての栄光を取り戻すには、思い切ってダウンサイジングしたり、BMWやアウディのようにモータースポーツに再び参戦するなどの荒療治が必要なのかもしれない。
頑張れ、スカイライン!!
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