「良いものは良い」と認める国民性と、公平で信頼のおけるメディアの影響があった
「自由の国」である北米の人々は、「良いものは受け入れる」という自由度のある国民性をもっている。
日本や欧州ほど固まったブランドイメージがなく、新規参入メーカーであっても、性能が良くて信頼性があれば、認める、という文化が根付いており、そのおかげもあって、スバル車は徐々に、人気メーカーとなっていった。
スバルは、北米において絶大な信頼性があるメディア「コンシューマー・リポート(自動車編)」で、2019年2月にトップリコメンド(最もおススメ)に選ばれる、という快挙を達成している。
コンシューマー・リポートは、北米の人々のクルマ選定において、相当影響を与えているという。信頼性の高いメディアの公平なレーティングが、スバル人気を後押ししている面もあるのだ。
余談になるが、日本には、衝突試験や安全性に関する試験結果のレーティングはあるが、走行性能や使い勝手といった魅力性能を、コンシューマー・リポートほどに横並びでレーティングするような媒体はこれまでない。
日本にも、こうした車両のレーティング制度があってもいいのではないか、と筆者は考える。
良いクルマがどれほどよいのか、逆にどれほどダメなのか、長所短所を指摘されれば、メーカーはクルマをよくしないとならなくなる。
そうして日本車全体の走りや商品力が上がるならば、大いにありだと思う。
まとめ
日本で流されているスバルのCMでは、昔ほど、「走りの技術」を売り出していない。
何となく、「家族のつながりや、思い出を大切にしよう。それをサポートするクルマでいたい」といった、メッセージを持たせている。尖がったファンも大切だが、それだけではダメなことを、スバルは良く分かっている。
先日、インプレッサスポーツに試乗させていただいたが、出来の良さと、コストパフォーマンスの高さに改めて驚かされた。
スバルのAWD車に乗れば、そのメカニズムによる走りの高さを、誰でも味わうことができる。それが、より多くの方に伝わって欲しいと思う。
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