盗難に遭った場所
2019年の統計では以下のような状況。
- 一般住宅 2460件
- 駐車場 2726件
- 道路上 319件
- その他 1638件
上記のとおり、一般住宅と駐車場が70%を越える。その中でも一般住宅で盗難に遭う、つまり「外に出たらクルマがなかった」というもっともショックなケースが2460件もあることに驚く。
自動車盗難が多かった都道府県ベスト5
不名誉なことながら茨城県のブッチ切りの1位である。その理由を茨城県出身の筆者が考えてみると、
●キーを着けっぱなしでの駐車が少なくない?
茨城県というのはのどかなところである。そのためコンビニでエンジンを掛けたまま駐車、自宅駐車場でキーを着けたまま駐車という人も少なくなく、簡単に盗難されてしまうことがありがちなのかもしれない。
●ヤードを造りやすい?
のどかな茨城県は(首都圏近郊でありながら)土地が安いことも多く、そこでヤードを造れば窃盗団の利益率がいいという循環は考えられる。
●盗難に遭いやすいクルマがそれなりに走っている
茨城県はクルマの普及率が一人一台に近いクルマ社会である。またトヨタ以外のディーラーが遠いというところも珍しくないので路上でプリウスやアルファードを見ることは多い。
さらに矛盾するようだが、趣味性の高いクルマもそれなりに走っており、このあたりを総合すれば盗難が多いのも分かる気もする。
●大きな港もある
茨城県北部には日立港や常陸那珂港というコンテナ埠頭もある港があり、そこから盗難車や盗難車から解体したパーツが輸出されるというパターンはありそうだ。
盗難防止対策するには?
自衛しなければならない盗難への対策を考えると、
●一番盗難されやすいドアロックなし、キーはそのままでの駐車をしない
●駐車場所
・自宅駐車場の場合
鍵の掛かる扉やゲートがあれば安心度は増す。また前後に2台駐車するなら盗難の際の被害が少ない方を前にするという手はある。
・コインパーキングなどの場合
人通りが多く、街灯があるなど明るいところを選びたい。また屋内の駐車場の方が屋外の駐車場に対し盗難に遭う可能性は格段に減少する。
●セキュリティはあればあるほど盗難に遭いにくい
泥棒は失敗や現行犯逮捕につながることもあり、盗むのに時間&手間が掛かるものは避ける。そのためセキュリティを強固なものにするというのは非常に有効だ。
安価なものではダミーでもいいので「盗難防止装置装着車」というステッカーやセキュリティライト、ハンドルロックやタイヤロック、セコムなどの警備会社やトヨタ車のコネクテッドによるGPSを使った追跡や警備員の追跡サービスなど、セキュリティの手段も現在は数え切れないほどある。
●車両保険に入る
ここまで書きながら車種などにより窃盗団にマークされたら、窃盗団は極端に書けば「フォークリフトで持って行ってしまうなど、どんな手を使ってでも盗難する」と聞く。
つまり交通事故などのように「どんなに注意しても起きるときは起きる」ということである。
盗難に遭った際最終的に頼りになるのは保険であり、盗難に対しては補償されるのはエコノミータイプを含めた車両保険なので、総合的に判断して「盗まれたら困る」というクルマには車両保険を着けたい。
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