高い悪路走破性を実現するメカニズム
新ディフェンダーの最大の特徴といえるのが、ボディ構造の変更だろう。伝統的なラダーフレームから、最新のモノコックボディへと刷新された。
新ボディは、軽量なアルミニウムモノコック構造による新アーキテクチャ「D7x」を採用。これはランドローバー史上最も頑丈なボディ構造だという。
その実力は、従来のラダー構造と比較し、3倍のねじれ剛性を確保していることが証明する。
駆動方式は、全車にフルタイム4WDを搭載。オン及びオフロードを問わず、前後に最適なトルク配分を行うことで、あらゆる走行状況に対応。車両統合制御を行う「テレイン・レスポンス」も備える。
トランスファーボックスには、急こう配の坂道やオフロード、けん引などに威力を発揮する低速ギアを追加し、性能を向上させた。
サスペンションは、90シリーズが、優れた基本性能を持つコイルサスペンションを標準化。110シリーズには、電子制御エアサスペンションが装着される。
エアサスペンションでは、標準車高より-40mmから+145mmの範囲で車高調整が可能。スムーズな乗降だけでなく、走破能力の向上にも役立つ。
さらに路面状況に応じた車両の統合制御の高機能版「テレイン・レスポンス2」を組み合わせることも可能だ。またエアサスペンションは、90でもオプション選択することができる。
タフなダウンサイズエンジン
日本仕様のパワートレインは、全車でガソリン仕様の2.0Lの4気筒DOHCターボエンジンを搭載。最大出力300ps、最大トルク400Nmを発揮する。
他モデルにも搭載され、高い実績と信頼性を誇る「インジニウム」エンジンで、アイドリングストップと回生エネルギーシステムも備える最新のダウンサイズユニットだ。トランスミッションには、8速ATが組み合わされる。
自分好みの仕様を手にできる
新型ディフェンダーには、「S」、「SE」、「HSE」の3グレードに加え、導入記念仕様として、1年間のみ設定される「ファーストエディション」の全4グレードが、「90」と「110」にそれぞれ用意される。
さらにオプションとアクセサリーも充実されており、予算に合わせた、自分好みの1台が仕上げられるのも、ひとつの楽しみとなる。
ただ最も魅力的なのは、優れたクロカン性能を備えながらも、国産上級SUVとも肉薄するエントリーグレード「S」の存在だろう。
タフギアであるクロカンは、シンプルで構わないと考えるユーザーには、名門クロカンであるディフェンダーが、この価格から狙えるというのは、朗報と言えそうだ。
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