■03:右肩下がりのマツダにガッカリ!
(TEXT/国沢光宏)
何を隠そうマツダ好きである。最初に自分で買ったクルマは初代RX-7。1970年代からヨーロッパを意識したクルマ作りがカッコよかった! ル・マンで聞いた独特の排気音を響かせる4ローターなんか腰砕けになりそうでしたね。
そんなマツダ、ここにきてクルマはよくなってきたのに売れゆき伸びない。しかも厳しくなる一方の燃費規制を考えたら、今のままだと高額な違反金を支払わなくちゃならなくなる。そもそも経営状況だって悪くなり続けてます。
今のマツダ社内で進行している話を聞くと、第二次世界大戦時の大日本帝国大本営と似ている。マツダの平均車両価格は高くなった。本来なら宣伝やモータースポーツなどでブランドイメージを高めなければならない。なのに収益がドンドン悪化しているため、緊縮財政になってしまった。
武器や食料足りないのに「根性で頑張れ!」と、兵士を負け戦に送り込んだ大本営とみごとに重なる。状勢の悪化を認めないのも共通。大日本帝国は常識で考えたらミッドウェイで空母4隻失った時点で負けていたと思う。
少なくともドイツが降伏した5月8日に日本も降伏していれば、多くの市民の命を失った沖縄戦を回避できたし、広島と長崎に原爆を落とされずにすんだ。最後までアメリカに勝てるとガンコに言い張った大本営の責任は大きい──。
現在のマツダ、これと似たような状況になっていると聞く。ガンコものは誰かとマツダの人に聞けば、皆さん口を揃えることだろう。大好きなマツダがいいクルマ作っても右肩下がりになっていく状況、残念でならないです。
■04:高齢者の自主的運転免許返納の流れにモノ申す!
(TEXT/松田秀士)
STOP! 免許返納。「お浄土までぶっ飛ばせ!」というサブタイトルでスローエイジング・ドライビングレッスンの啓蒙活動を始めてからはや十数年が経つ。誰もが持つ究極の移動の自由を死ぬまで満喫しよう! 死んでしまう最期の瞬間までクルマを安全に運転できる自分でいよう!
十数年前に高齢者が起こす重大事故の可能性というものをある程度予測していた。理由はクルマのデジタル化と衝突安全ボディの進化に起因する視界の悪さだ。
加齢とともに程度の差こそあれ誰しもが老眼になる。最近のクルマはやたらディスプレイ。見えるはずないし、見たら疲れる。運動神経の低下もさることながら、ボクはこの見えにくくなることがまず大きな原因だと考えている。
「ブレーキの踏み違え」いつまでも若き頃と同じ体格ではない。加齢とともに筋肉量が減少し、体温と代謝が下がり免疫力が落ちて人は死んでゆく。
当たり前のことで、いつか運転できなくなるにきまってる。そのプロセスのなかで絶対にあってはいけないのがこの踏み違えだ。防止の手段として年齢にあったドラポジの決め方がある。せめて体幹筋を鍛えよう。すべては39歳で初めてインディ500の舞台に立てた遅咲きのボクが、少しでも長く運転してお金を稼ぐために行ってきたこれまでの知見。
多くの高齢ドライバーの皆さん。クルマの運転をなんだと思っているのですか?
1トンを軽く超える塊が凄いスピードで走り回るのですよ。自分も人も傷つけたくないのなら、運転というものをもう一度考え直しませんか?
ボクは運転免許返納に基本反対です。理由は初めに手を打たずただ返納をブームにしてしまっているから。
クルマの運転はスポーツと同じ。その日の自分の体調を自覚して管理し、運転の練習もしておくべき。若かりし時のように、ぶっつけ本番でうまくいく確率は下がっているのですよ。
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