■05:今回のコロナ禍はあの「3・11」とソックリ!?
(TEXT/鈴木直也)
最近のコロナ騒動でしみじみ思ったのは「世の中一寸先は闇」ということ。ホンのちょっと前まで順調に動いていた社会が、新型コロナウイルスひとつでいきなりの逆回転。世界中がひっくり返るような大騒動を前にすると、国家レベルですら対策に右往左往するしかない。
ボク個人についても、3月に予定していた試乗会やら海外モーターショー取材やらはほぼすべてキャンセル。4月の予定表も真っ白で、自粛要請されるまでもなく自宅隔離となっている。
次々に飛び込んでくる驚愕のニュースに、TVやネットに釘づけという今の状態は、3・11東日本大震災を思い出す。あの時は日本だけが非常事態に追い込まれたのに対して、今回は世界中が見えない敵にゆっくり侵食されるような不気味な感覚。終息のイメージが見えてこないからフラストレーションも溜まる。
もうひとつ、3・11の時とソックリなのが、大手メディアが垂れ流すセンセーショナルな報道とその反作用だ。
最初に大騒ぎとなったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の時から、いろんな「専門家」と称する人たちが次々登場して持論を展開。船内隔離派と早期下船派に分かれて大論争に。現在は争点が「希望者全員にPCR検査をして拡散防止」と「無駄な検査より医療崩壊を防ぐほうが重要」に移行し、依然侃々諤々の議論が続いている。
これに関して唯一興味深いのは、3・11と違ってどちらが正しかったかという「答え合わせ」が比較的短時間で出そうなこと。正解がわかったら、大手メディアはトンチンカンな自称専門家やコメンテーターをお払い箱にしてほしいと思うのですが、いかがでしょう?
■06:SKYACTIV-Dの改良をマツダに望む!
(TEXT/清水草一)
マツダのSKYACTIV-Xは値段のわりに期待外れというのは、多くの皆様が実感していると思いますが、私はSKYACTIV-Dの改良を強く望みたい!
今さらディーゼルに開発資源を投入するのはムダ、今後グローバルな需要は縮小するのみ……かもしれないけど、内燃機関がまだ20年健在ならば、ディーゼルの出番はまだまだあるはず!
でも、現状のSKYACTIV-Dは、欧州メーカーのディーゼルに対して、燃費でもトルクでもレスポンスでも負けつつある。だって登場当初から、ほとんど改良されてないんだもん!
いや、そりゃね、ディーゼル排ガス規制が実質的に強化されて、その対応で大変だったんでしょうけど、そんななかでもメルセデスの直6ディーゼルみたいな、濃厚な官能性まで実現させたディーゼルが出てきてるワケなので。
もちろん高価格が前提のメルセデスを超えろってのはまるで無理な話だけど、SKYACTIV-Dを見捨てないで~! と言いたい。
マツダの規模や将来性を勘案すると、開発費はガソリンエンジンのほうに集中すべきってのが正論かもしれないです。そうは思いますが、せっかくあんだけ画期的なものを作ったのに、ユーザーが実感できる改善がないと、いずれ捨てられてしまうじゃないですか。それはあまりにももったいない!
いろいろ大変だとは思いますが、なんとかよろしくお願いします~。ディーゼルファンからマツダへのオネガイでした。せっかくの機会なので書いてみました~。
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