■ホンダは新車販売で現金2回払いが増加傾向に
ホンダの新車販売現場で最近目立つのは、現金での2回払い決済が増加傾向にあることです。支払い方法は、これまで残価設定クレジットが全体の半分以上と中心でしたが、昨年秋頃から各販社が設定しだした現金2回払い方式が着実に増え、全体の20%程度を占めるホンダカーズ店もあります。
この現金2回払いは、車両本体の半分を購入時に支払い、残りは3年後に支払う仕組みです。もともと3年ほど前にトヨタが採用し、成果を上げていることから、ホンダがそれに倣ったという経緯があります。こうした支払方法は、今後他社にも波及する可能性があります。
■いよいよ始まった? トヨタ プレミオ/アリオン 併売に向けての動き
トヨタは5月から全国規模の販売店で全車併売しますが、プレミオ/アリオンはこの併売に向けた見積書の作成が始まりました。当面は従来どおりのグレード構成での併売となっています。
プレミオ/アリオンは姉妹車ですが、プレミオのほうがやや高級感を持たせているのに対し、アリオンのほうはスポーティな仕立てを強調し、コンセプトを分けています。車両価格は、プレミオが194万4000~276万2000円、アリオンは193万3000~272万5000円で、プレミオのほうがわずかに高くなっています。
今後はどちらかに統合して1本化するのか、両方とも生産中止するのか、あるいはカローラアクシオを含めて統合した5ナンバーサイズの新型車へと生まれ変わるのか、まだ明らかではありません。
また、4月4日からはアクシオも含めたカローラシリーズもひと足早く併売されるようになりました。カローラのセダンは5ナンバーのアクシオと3ナンバーの新型がありますが、当面はこれらも同じ店舗で併売になります。しかし、アクシオは今年9月頃にも生産を終了する見込みです。そのため、アクシオに代わって、プレミオ/アリオンの1.5Lモデルが5ナンバーセダンの法人需要をカバーすることになりそうです。
■トヨタ ルーミー/タンク、ポルテ/スペイドは全系列店の全車併売でどうなる?
今年5月からトヨタの全系列店で全車併売がスタートしますが、コンパクトワゴンの姉妹車であるルーミー/タンク、ポルテ/スペイドはどうなるのでしょうか?
これらは車両価格も同一でフロントマスクが異なるだけです。全店併売となればどちらかに1本化されるはずですが、今年5月はとりあえず従来のままの併売でスタートし、以降は様子をみながら一本化するのかを決めるようです。
これまでの販売実績から見ると販売台数の多いルーミーが残り、売れゆき不振といえるポルテ/スぺイドは両モデルとも廃止とすることが有力になっています。
■絶好調? トヨタ ライズの納期が8月にさらに延長へ
絶好調の販売推移を見せている新型コンパクトSUV、ライズは納期がさらに延長する傾向にあります。3月下旬現在の納期は7月末から8月となっていて、ここにきて1カ月程度延びているのです。
納期が延びている理由は、リーズナブルな価格設定もあって人気がとても高く、扱い店がトヨタ全系列店であるため競争状態にあり、生産しているダイハツが休日出勤や残業しても現状以上の増産態勢が組めず、供給が間に合っていないためです。
なお、ライズは首都圏では最上級グレードの「Z」2WDを中心に売れています。
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