スズキ100年史に残る隠れた実力派! “軽じゃない”名車 5選

ソリオ/2011年誕生

トヨタが追ってルーミー/タンクを発売したことでもわかる、スズキ的スキマ車。販売面では負けるが総合力ではライバルを上回るとの声も

 ありそうでなかった良心的なコンパクト・ハイトワゴンがソリオだ。

 初代モデルは軽自動車のワゴンRをベースにしていたが、2011年に登場した2代目は専用プラットフォームを採用して動的な質感を大幅に高めている。両側にイージークローザー付きのスライドドアを採用したパッケージングも見事だ。

 軽自動車より少し大きいだけのサイズだが、前席でも後席でも快適に座れ、乗り降りもしやすい。取り回し性に優れるのも魅力である。

 2代目ソリオのパワートレインはスイフトと同じ1.2Lの直列4気筒DOHCに副変速機付きCVTの組み合わせだ。軽快に回るエンジンはワイドレンジのCVTと相性がよく、多人数乗車でも非力と感じなかった。アイドリングストップも自然な作動フィールだ。

 ハイトワゴンだが、走りは接地フィールがいいから粘り腰を見せる。思いのほかコントロールしやすく、安心感があった。

 コンスタントに売れたからトヨタ(とダイハツ)は熱い眼差しを送り、この市場に参入する。2代目ソリオは真似されるほど魅力的な佳作だったのだ。

エスクード/1988年誕生

今に続くSUVのパイオニアともいえる初代エスクード

 スズキを代表するSUVがエスクードで、初代モデルは今につながるクロスオーバーSUVの先駆けとも言える。

 デビューしたのは1988年で、最初は3ドアのショートボディだけだった。ジムニーと同じ強靭なラダーフレームを採用するが、サスペンションは快適性にも配慮し、ストラットとトレーリング・センターウイッシュボーンにコイルスプリングの組み合わせとしている。

 駆動方式はパートタイム4WDだ。90年に使い勝手のいい5ドアのエスクード・ノマドが加わり、ファミリー層の取り込みにも成功した。

 エンジンは1.6Lの直列4気筒でスタートしたが、後に2.0Lの4気筒とスズキ初の2.5L・V型6気筒DOHC、そしてマツダ製の4気筒ディーゼルターボが加わっている。1.6Lエンジンはそれなりの実力だったが、トルクの太い2.0L以上のエンジンはパンチがあった。

 非凡なオフロード性能に加え、街中や高速道路でも快適な走りを見せたから海外でも人気者になっている。2代目はキャビンを広くし、3代目ではボディ構造や4WDを変えて走りの実力を高めた。

【画像ギャラリー】今年で100周年! スズキ“軽自動車の”名車

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