スポーツカーやHVで一世風靡 クリアテールランプはなぜ減ったのか

クリアテールランプを採用する現行モデル

ノア/エスクァイアのなかで最も若者に人気があるヴォクシーには、昔ながらのフルクリアタイプが採用されている。クリアは若者向けというメーカーは多い

 トヨタはアクア、ヴェルファイア、タンク、スペイド、ヴォクシー、カムリ、クラウンのRS系がクリアテールランプを採用している。

 そのほかのメーカーでは、日産がルークスハイウェイスター、ホンダがシビック、S660、N-WGNカスタム、N-BOXカスタム、三菱がeKクロススペース、スズキがスペーシア、スペーシアカスタム、ワゴンRスティングレー、ソリオ、ソリオバンディット、ダイハツがムーヴカスタムなどとなっている。

スズキは日本の自動車メーカーでは積極的にクリアテールランプを採用しているメーカーで、写真のソリオはクリア+メッキパーツという王道を行く

 確かに全盛期に比べると、「減ったけど、根強く残っている」といったところだ。

 現行モデルの採用車の顔ぶれを見ても、『差別化』のためにクリアテールランプがアイテムとして重要視されているのがわかる。

 ただ、流行時には全面クリアタイプやクリア部分の面積が広かったが、最近ではクリアタイプと言ってもクリア部分はアクセント的に使われている傾向にあるようだ。

三菱eKクロススペースは縦長デザインのテールランプを採用し、クリア部分がアクセントとなっている

なぜ一時よりも減ったのか?

フィットは先代、現行ともハイブリッドにクリアテールランプを採用していない。EVのリーフも現行の2代目でやめた

 採用例が減った理由は以下のようなものが考えられる。

(1)特にハイブリッドカーは当たり前のものとなったため、そのことをアピールするほどではなくなった

(2)クラウンのRS系のようにクリアテールランプというのは同じでも、控えめなものにするという手法も出始めた

(3)テールランプに個性を加えるなら、クリアテールランプとは対照的に暗めの印象にするスモークテールランプの類いも登場

(4)兄弟車、姉妹車が減っている

クラウンのRS系はクリアテールランプのトレンドともいえる、見た目のクリア部分の面積が小さいタイプを高級車として唯一採用している

 と、「テールランプは視認性などの機能を満たしていれば、デザイン性を盛り込んでいいパーツなので、流行やマイナーチェンジでのお色直し、差別化のため変更を行いやすい」ということだろう。

 マイナーチェンジでのお色直しでは86&BRZはクリアテールランプからクリアではないアフターパーツのようなデザインに変わり、差別化ではトヨタ車の兄弟車や軽自動車の標準系とカスタム系がわかりやすい例だ。

写真上がマイチェン前、下がマイチェン後の86で、リアコンビがクリアかそうでないかでイメージがかなり違う。手軽なドレスアップとして最適ということだろう

まとめ

 テールランプのデザインにこだわるという人はいつの時代にも一定数いて、現在でも手軽なドレスアップとしてアフターパーツでクリアテールランプに変更している人もいる。

「マイナーチェンジ後のものにしたい」、「クリアやスモークになったアフターパーツを着けたい」というなら、車検対応品を選ぶなどして法規さえ守って、自分好みのものにして楽しむのがいいだろう。

【画像ギャラリー】違いをアピールする効果は健在!! 減りゆくクリアテールランプを採用する現行精鋭たち

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