毎月200店以上の新車ディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
販売各社は新型コロナウイルス感染拡大の対応策で1時間半から2時間程度営業時間を短縮しており、新車販売はしばらくマイナスに推移しそうだが、今後はニューカーの登場も続々!!!
今回まずは「トヨタのSUV被り問題」で、今月に発売を控えるハリアー、RAV4 PHV、そしてRAV4との兼ね合いについて、新たなトピックが。
ほかタフトのOEM供給はあるのか!? など、今回も遠藤氏ならではの「足で稼いだ」情報盛りだくさんでお届け!!!
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※本稿は2020年5月のものです/文:遠藤 徹、写真:ベストカー編集部/初出:『ベストカー』 2020年6月10日号
■RAV4、新型ハリアー、新型RAV4 PHVの車格付けを明確化へ
トヨタは6月に新型ハリアーとRAV4 PHVを新たに投入します。従来のRAV4を含めて同クラスのSUVになるわけですが、このSUV3モデルの車格付けを明確にすることでユーザーに売り分けを進める方針です。
クラス分けは価格の低いほうからRAV4、新型ハリアー、RAV4 PHVの順に価格設定を行ってコンセプト分けします。
また、RAV4、RAV4 PHVはラフロード志向の4WDがメイン、ハリアーはシティ走行重視の2WDがメインのキャラクター分けをして、売り分け方を進める方向です。
■ダイハツ新型タフト、トヨタへのOEM供給はないか?
新型タフトはダイハツブランドのみのとなり、そのほかの軽自動車のようにトヨタへのOEM供給は当面はない可能性があります。
ダイハツのキャストはトヨタに「ピクシスジョイ」の名称でOEM供給されています。そのキャストのSUVテイスト車である「アクティバ」が廃止になり、これに代わる新モデルといえるのがタフトです。
するとタフトもトヨタへOEM供給されるのは自然な流れともいえますが、タフトのOEM供給の動きは今のところ見られないのです。ただし、しばらくしてからOEMが実施される可能性も否定できません。
■ホンダ、新型フィットの納期が短縮傾向で即納の在庫車も?
ホンダが3月14日に発売した新型フィットの納期がここにきて短縮化傾向にあります。
4月初めには3カ月待ちで多数のバックオーダーを抱えていたのが、4月中旬以降になると2.5カ月待ち以内に短縮しているのです。
先行発注分の在庫車だと2週間以内の即納グレードもあります。
その要因としては、新型コロナウイルス感染拡大で販売店の営業時間縮小や訪問販売の自粛などが影響しているようです。
さらに3月末まで1.9%の低金利残価設定クレジットを実施していましたが、4月から金利を3.5%に引き上げているのも理由のひとつになっているようです。
■ホンダの注目EVホンダeは9月登場か?
ホンダの量販電気自動車第1弾となるホンダeは今秋の9月発表、10月発売を目指し、スケジュール調整をしているようです。
ホンダeは昨年の東京モーターショーに参考出品したプロトタイプとほぼ同じ内容での市販になる見込みです。一充電あたりの航続距離は100km以上を実現し、30分以内で80%の急速充電を可能にする予定です。
車両価格は300万~350万円の設定になるといわれています。また、月販100台以上の量販を目指すものと思われます。
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