10年20年早かった!「今売ったらバカ売れだったかもしれないクルマ7選」


 誕生した時代があまりにも早すぎて、早々と消えてしまったクルマたち。なかには発売がもう少し遅ければ、ヒット作になっていたかも? と惜しまれるクルマも多い。

 しかし、発売時にヒットするか否かを決める要素は千差万別。たとえばコンセプトが斬新すぎても、性能が過激すぎても、結果としてマーケットに受け入れられなければ消滅する運命は避けられない。

 2020年の今、新車で売ったらバカ売れするかもしれない……、という不運なクルマたちを7台選んでみた。

 歴史にタラレバ話はないかもしれませんが、しばしおつきあいください。

文/岩尾信哉
写真/ベストカーWeb編集部 トヨタ 日産 ホンダ ダイハツ スズキ いすゞ

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ホンダクロスロード:2007年2~2010年8月

猫も杓子もクロスオーバーSUVという今、発売していたら大ヒットしていたかもしれないクロスロード

 ホンダは時折、使い勝手を重視した秀作といえるモデルを送り出すことがある。

 ただし、マーケットに受け入れられたかどうかは別の話で、あえていえば当たり外れの振れ幅の大きさがホンダの魅力の一部ともいえる。

 たとえば、オデッセイ、CR-V、ステップワゴン、S-MX、ラグレイトといったヒット作を連ねたクリエイティブムーバーや初代フィットなどが、的中した例だ。

 イメージを一新して2代目(初代はランドローバーディスカバリーのOEM車として名を変えて供給された)として登場したクロスロードも2007年2月の発売から、2010年8月に販売が終了となった短命なモデルだった。

 発表当時は、CR-Vとステップワゴンの間を埋めるような役割を果たすべく開発されたようで、スクエアな外観を特徴とした。

 CR-Vはちょうど同時期に3代目に移行する際に北米市場を意識してサイズアップしたために、クロスロードは国内市場を補う役割を与えられることになった。

 3列7名乗車としたパッケージングは、全長4285×全幅1755×全高1670mmと、ほどよいボディサイズを備え、ステップワゴンのミニバンとしての使い勝手の良さとCR-Vのアウトドア志向を併せ持つことを狙っていたと想像できる。

 ただし、良いとこ取りを狙った感は否めず、市場ではあまり評価されなかった。もしもクロスロードが、クロスオーバーSUVが乱立している今発売されていたら……。

 大ヒット中のハスラーや登場間近のタフトのようなキャラを持っているだけに、今、クロスロードを販売したら大ヒットしたかもしれない……。

クロスロードの中古車情報/中古車相場:20万~178万円、平均価格:64.5万円、流通台数202台

いすゞビークロス:1997年3~1999年2月(国内)

クロスオーバーSUVモデルの代名詞ともなっている艶消しブラックのバンパーやフェンダー、サイドステップが強調されているビークロス

 おそらく現在の視点で改めて、デザイン重視の“クロスオーバーSUV”としてこの「ビークロス」を捉えても、なんら違和感を覚えない、というか今もってスタイリングは充分新しいとさえ思えるのはたいしたものだ。

 1997年3月に発表されたが、たった2年あまりの1999年2月に終焉を迎えたビークロスは、一部のコアなクルマ好きにはウケたものの、デザインや存在感があまりにも奇抜すぎたのか、そしてハードな乗り心地、3ドアボディという使い勝手などから一般層にはあまり受け入れられず、1999年2月に国内販売終了。

 販売台数はメーカーが想定した販売台数には到底届かず、わずか1700台あまりにとどまった。

 その後も北米仕様の生産が続けられ、エンジンが3.2Lから3.5Lに変更されるなどの改良を受けたが、2002年に販売終了となった。

 徹底的に曲面で構成されたボディデザインは、有機的という言葉がピタリとはまる。1993年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカーのほぼそのままのスタイルだったので度肝を抜かれた人も多かったはずだ。

 デザイン全体のマネージメントを行ったのが後に日産のデザインディレクターに就任する中村史郎氏。

 あらゆる部分が隙なくデザインされ、斬新さを与えるために徹底的に作り込み、クロカンの既成概念を取り払ったスタイリングを成立させた。

 時は、1990年代前半のパジェロブームから、RAV4(1994年5月)、CR-V(1995年10月)、ハリアー(1997年12月)など、都会派SUVブームの時代を迎えた時代。そんな時代に生まれたビークロスは10年、いや20年は早かったかもしれない。

 ジムニーなどの軽から、ロールスロイスのような超高級車ブランドまでSUVを出す百花繚乱の今の方が100倍、マーケットニーズはあったかもしれない……。

ビークロスの中古車情報/中古車相場:49万~99万円、平均価格:51.7万円、流通台数:5台

ビークロスのコクピット。ベースのビッグホーンから大きく変更を受けていない。MOMO製ステアリング、RECARO製シートを装着していた

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