再び一強伝説をつくる日が来ることを期待したい日産のGT-R
1989年8月に16年ぶりの復活を遂げたスカイラインGT-R(R32型)。
専用設計の2.6 リッター直列6 気筒DOHCツインターボエンジンは当時の国産車最強を誇る280PSを発生したが、駆動方式もFR ベースながら路面状況に応じた電子制御で前後輪に駆動力を配分する電子制御トルクスプリット4WD システム“アテーサE-TS”を採用し、サスペンションも新たに開発した4 輪マルチリンク方式に刷新された。
そんなGT-Rはレースの世界でも無類の強さを見せ、JTC(全日本ツーリングカー選手権)では4 シーズンで29 戦29 勝の完璧な戦績を記録した。
あまりにも強烈なインパクトを残したR32型の後もR33型、R34型と正常進化したGT-Rだったが、2007年12月に発売されたR35型で大きな転換期を迎える。
車名からスカイラインの冠を外すとともに、エンジンも伝統の直列6気筒からV型6気筒に変更されたのだ。
そのメカニズムも特筆点は枚挙に暇がなく、プレミアムミッドシップパッケージを新たに開発して世界で初めてクラッチ、トランスミッション、トランスファーを車両後方に移動させ、リアファイナルドライブと一体化した独立型トランスアクスル4WDを採用。
フロントタイヤのグリップ荷重はエンジン、リアタイヤへは独立型トランスアクスルが荷重を与えることで4輪のグリップ荷重最適化を実現した。
また、3.8リッターのV型6気筒ツインターボのVR38DETTエンジンはプラズマコーティングボアシリンダーやエキゾーストマニホールド一体型ツインターボなどによって、480psの最高出力と60kgf・mの最大トルクを発生。
最終モデルはエンジン型式こそ同じだったが、最高出力は570ps、最大トルクは65kgf・mにまで進化を遂げた。
2025年8月に生産終了となったGT-Rだが、国産スーパースポーツのライバルだったNSXは最終モデル(2代目)が約6年と短命だったのに対して、GT-Rの最終モデル(R35型)は約18年間という長い販売期間を記録。
日産自動車の現最高経営責任者であるイヴァン・エスピノーサCEOも将来の復活を示唆しており、GT-Rが再び一強伝説をつくる日が来ることに期待したい。
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