キックス シエンタ フィット レヴォーグ ほか コロナ禍でも頑張るクルマ業界最新情報を続々お届け!!!

 月に200店ものディーラーを周り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。

 今回まずは、キックスと次期型ノートのe-POWERは別物? という話題から。

 4月の軽自動車を含む新車販売台数は前年同月比28.6%減の27万393台と、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅な落ち込みとなっている。だが、新型車や特別仕様車など、今後発売予定のニューモデルたちの情報も続々と入ってきている。今わかっている全てをお届け。

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※本稿は2020年5月のものです
文:遠藤徹/写真:NISSAN、TOYOTA、HONDA、SUBARU
初出:『ベストカー』 2020年6月26日号


■日産 次期型ノートと新型キックスのe-POWERは別方式

 日産のある情報筋によると、6月中旬デビューを予定している新型SUVのキックスと、9月にフルモデルチェンジする予定の次期型ノートが搭載するハイブリッドシステム「e-POWER」は、バッテリーやモーターの容量やパワーが基本的に異なるといいます。

日産 キックス

 どちらもセレナや現行型ノートが搭載している1.2Lエンジンを採用したe-POWERですが、従来よりもエンジン騒音の低減やワンペダル走行などで大幅な改善を行っているというのです。

 ただキックスと次期型ノートでは車重が異なり、キックスのほうがサイズは大きいので車重が重くなります。このためキックスのほうがバッテリーの容量拡大、モーターの出力アップなどで、性能向上を行っているようです。

 なお、e-POWERモデルは今後、2車種を開発中です。具体的な車種はまだ明らかになっていませんが、ノートベースの新型コンパクトミニバンやエルグランドの次期型ではないかといった憶測の情報が流れています。

新世代のe-POWER導入の話もある日産 ノート(写真は2019年のVセレクション)

■トヨタ、6月2日にシエンタを一部改良。2列シート車に最上級グレード「Gクエロ」設定

 トヨタは6月2日、シエンタを一部改良し、2列シート5人乗り車のファンベースに最上級グレードの「Gクエロ」を設定します。

 これまでGクエロは3列シート7人乗り車のみに設定されていましたが、これを2列シート5人乗り車にも拡大設定するのが、今回の改良のポイントです。

 Gクエロは、GタイプにLEDヘッドランプ、フロントフォグランプ、メッキドアハンドルなどの装備がプラスされることになります。

 なお、3列シート6~7人乗り車はボディカラーの再編以外、基本的には変更はありません。この改良モデルは6月1日に生産開始します。

トヨタ シエンタ ファンベース Gクエロ(ハイブリッド)

■全系列店全トヨタ車併売は静かな立ち上がり

 トヨタは5月8日から全国規模で全販売店での全トヨタ車併売を実施していますが、売れゆきは今のところ静かな立ち上がりとなっています。

 なお、見積書は2週間以上前の4月24日から全販売店で作成することが可能になっていました。

 来店客へのアピール度は、小型車やコンパクトカーが主力の販売店だったカローラ店やネッツ店に積極さが目立っています。

 カローラ店では「アルファード、ヴェルファイア、ハリアー扱い中」など、ネッツ店では「トヨタ全車扱い開始」などと、のぼりやポスターを掲げて売り込みを強化しているのです。

 ところが上級車を中心に扱っていたトヨタ店やトヨペット店にはこうした対応はあまりみられません。営業マンが商談中に「トヨタ全車を扱えるようになったので当面は商売がしやすくなる」と多少明るい表情を見せる程度です。

 両店にしてみれば「儲けの少ないコンパクトカーを多数売っても、販売店の収益はあまり増えない」と思うのが本音なのかも知れません。

 いずれにしろ今後は系列が異なる販売会社同士での競合が激化し、戦いに敗れれば統合整理で消滅する販売拠点が続出する可能性が強まるのは間違いありません。

 こうした動きが表面化するのは2021年以降になりそうです。

ついにトヨタは5月から全国的に全店で全トヨタ車の販売を開始。ひと足早く昨年に全車販売を開始した都内の販売店は店舗がリニューアルされている

■ホンダ、来年初頭フィットに「モデューロX」を設定

 ホンダは、来年早々にもフィットにカスタマイズバージョンの「モデューロX」を設定、発売する見込みです。新型フィットの発売後1年が経過するのを機に商品ラインナップをさらに強化するのが狙いです。

 モデューロXは専用に開発するフロントエアロバンパー、テールゲートスポイラー、強化サスペンション、アルミホイール、本革巻きステアリングホイール、フロアカーペットなどを装備したモデルになります。

 また、カタログモデルも2021年イヤーモデルとして一部改良し、安全装備を中心とした装備の見直しや、ボディカラーの再編などを実施する方針です。

ホンダ フィット。展開する5タイプのフィットのどれがモデューロXのベースとなるのかも気になるところ

■マツダ、CX-3は当面継続。1.5Lガソリン車を設定

 これまでコンパクトSUVのCX-3はモデル廃止になると見られていましたが、マツダは当面継続し販売する方針のようです。このほど廉価版の1.5Lガソリン車を追加設定し、商品ラインナップを強化しました。

5月18日、CX-3に1.5Lガソリンエンジン搭載車が設定された。189万2000円からと2Lガソリン車よりも30万円程度安い価格設定になっている

 2WD、4WDにベーシックグレードの15Sと装備を充実させた15Sツーリングを設定しています。

 価格は、2WD車が15Sで189万2000円、15Sツーリングで199万1000円、4WD車が15Sで212万2200円、15Sツーリングで222万2100円であり、2Lモデルに比べると30万円以上安い設定となっています。

■スバル、次期型レヴォーグは7月にも先行予約を開始

 スバルは9月に発売する次期型レヴォーグの先行予約の受付を7月にも行う予定です。現行モデルは5月25日まで最終受注分の受付を行い、これを最後に生産終了します。

 次期型レヴォーグのパワーユニットは1.8Lターボのみとなります。従来の2Lターボは燃費規制への対応が難しいため廃止して、この1.8Lターボに切り替わります。

いよいよ登場となる? スバル レヴォーグ(写真はプロトタイプ)

■カローラスポーツ&ツーリングに特別仕様車を設定

 トヨタは6~8月、カローラスポーツ&ツーリングに特別仕様車を設定し、商品ラインナップをより強化します。

 カローラスポーツの特別仕様車は売れ筋グレードの「G」をベースに、最上級グレード「GX」との中間に位置する装備内容に仕立てた「Gスタイルパッケージ」で、1.2Lターボと1.8Lハイブリッドの両方に設定され、2WD、4WDとも用意されます。

 主な装備としては、LEDフォグランプ、ブラック調のアルミホイール、グレーメタリック系の新色ボディカラーなどが設定されます。

6月と8月にカローラスポーツとカローラツーリングの特別仕様車が発売される予定。よりラインナップが強化される。写真は現行カローラスポーツ

 カローラツーリングの特別仕様車は「GX」と「S」、両グレードの中間に位置する「GXスタイルパッケージ」を設定する見込みです。

 発売はGスタイルパッケージが6月1日、GXスタイルパッケージは8月上旬あたりを予定しています。

■ホンダ、次期型N-ONEはスポーツ志向で6速MT車を設定

 今秋の11月にもフルモデルチェンジする軽自動車の次期型N-ONEはキープコンセプトながら、スポーツ志向に仕立てていて、同モデル初の6速MT車を設定します。

 次期型N-ONEは、一見するとまるで現行モデルと変わらないエクステリアデザインですが、中身はN-BOX、N-WGNと同じプラットフォームを採用し、クオリティアップを図っています。

 6速MTユニットは基本的にはS660と同じですが、操作性を大幅に向上させています。さらに足回りを強化し、走りのポテンシャルアップを図っているようです。

2012年発売の現行型N-ONE

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