富士スピードウェイの頭文字、“F”の名を付与されたレクサスブランドのブレミアムスポーツは、「基本性能を徹底的に鍛え込むとともに、走りの新技術を備えることにより、レクサスの新しいパフォーマンスを提案する」ことをコンセプトに開発されている。
その“F”の称号が与えられたモデルは、ドライバーの意志にしっかりと応え、クルマを自在に操ることができるという、クルマの根源的な魅力である「運転する楽しさ」を極限まで追求し、レクサスブランドのエモーショナルな魅力を象徴するクルマに仕立てられている。
これまで、Fの称号を与えられたモデルはカーボンモノコックを採用し、最高速度325km/hを実現したスーパースポーツカーのLFAをはじめ、2007年10月に登場したIS F、2014年10月に販売開始された高性能クーペのRC F。そして2015年11月に登場したGS Fのわずか4モデルしか設定されていない。
そこで、今回は現行モデルとして新車が販売されているものの、価格が高額なため、なかなか手が届かないRC FとGS Fの2モデルに絞って最新の中古車事情を紹介する。
文:萩原文博/写真:LEXUS
【画像ギャラリー】両方合わせてもわずか60台しか存在しないマットカラーを纏ったレクサスGS F&RC Fの特別限定車のF 10th Anniversary!!
RC FはIS F後継の2ドアクーペ
まずは、RC Fから。
スポーツクーペのRCをベースにエンジン、足回り、空力パーツなど専用装備や先進技術を採用したRC Fは2014年10月から販売開始された。
RC Fはアグレッシブな意匠とサーキット走行ができる本格的プレミアムスポーツカーとして、“F”のスポーツイメージをけん引していくモデルで、「走りを楽しみたい人なら誰でもスキルに関係なく笑顔になれるスポーツカー」をテーマとして開発された。
そのテーマ実現のために、一般道からサーキットまでどんな場所でも走りが楽しめるように走行性能を磨き上げている。
搭載するエンジンは、IS Fから受け継いだ、2UR-GSE型5L、V8自然吸気エンジンで、最高出力477ps、最大トルク530Nmを発生。
組み合われるトランスミッションはMポジション選択時に最短0.1秒という素早い変速を実現した8速スポーツダイレクトシフトを採用。
ブレーキにはフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミ製のモノブロックキャリパーを搭載し、サーキット走行で求められる強力な制動力に加えて、ペダル操作による繊細なスピードコントロールが可能となっている。
グレードは標準モデルのみだが、LFA工房で生産するカーボン製のエンジンフードやルーフ、TRDが手がけたカーボン製のアクティブリアウイングを採用したカーボンエクステリアパッケージを設定する。
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