日本にはない9速ATを全車装着に
2021年モデルの最大の進化は、ATの9速化だ。2020年モデルでは、パドル付き9速ATは、上級グレードに限定されたが、これを全車展開に。
日本のモデルには、設定のない9速ATは、世界的なサプライヤーであるZF製のもので、北米仕様ホンダ車の3.5LのV6エンジン搭載車に多く採用されているものだ。
さらに従来の6速AT車には、採用されていなかったアイドリングストップ機能も全車展開になっている。
また、充実装備の特別仕様車として「スペシャルエディション(SE)」を新設定。これは人気グレード「EX-L」に上級アイテムを組み合わせたもの。
充実装備を誇る「EX-L」に、レザーシート、メモリー機能付き電動式運転席、20インチブラックホイール、ルーフレール、ブラック仕上げグリル、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート、ワイヤレススマートフォンチャージング機能などを追加しながらも、600ドル(日本円で6万4500円※)アップに留めたもの。内容を考量すれば、実にお買い得なスペシャルなモデルだ。
なおデザイン面では、2019年モデルでのフェイスリフトが実施済みの為、アナウンスが必要な変化はないようだ。
パイロットの価格帯は、3万2250~4万9920ドル、日本円だと約346.7万円~約536.6万円(※1ドル=107.5円)で、ミッドサイズSUVとしては現実的な価格といえる。
しかし、V6専用車であるや日本の主力ファミリーSUVと比較してサイズが大きすぎることなどを考量すると、日本向きとは言いにくいのも確か。
ただ日本にはないアメリカンファミリーSUVというキャラクターは、ミニバンに飽きたパパママには、興味深い一台に映るかもしれない。
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