トヨタ「ヴィッツ」が「ヤリス」に生まれ変わり、2020年2月に登場したが、2011年に登場し9年が経過している「アクア」は最近優れない販売状況が続いている。
そんなモデル末期となっているアクアだが、2020年8月に最後となる一部改良を行なうとの情報が入ってきた。また、2021年中盤に登場が予想されている新型についても、身内に競合車が多く統合も!? という、気になる動きが出てきた。
今回は現行型アクアの一部改良に関する詳細情報と、ベストカーが新たにつかんだ新型の最新情報をお届けする。
文/遠藤徹
写真/TOYOTA
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■苦戦の現行型が8月3日に最後の一部改良を実施
トヨタは2020年8月3日に「アクア」を一部改良する。今回は現行モデルで最終の改良となる。2021年中盤には後継モデルに引き継ぐべく開発を進めているといわれるが、従来モデルのフルモデルチェンジではなく、違った商品戦略で臨む可能性もありそうだ。
今回の一部改良はグレードの再編、装備の見直し、新ボディカラーの設定などである。
グレードの再編はクロスオーバーテイストの「クロスオーバー」を廃止し、バックモニターを装備した特別仕様車の「クロスオーバー”グラム”」をカタログモデルに組み入れる。
装備の見直しは、「S」にオプション設定していたLEDヘッドランプを廃止し、ハロゲンヘッドランプの標準装備のみに。「Lグレード」に設定しているバックモニターのメーカーオプションを廃止し、ディーラーオプションに切り替え。「S」のビューティパッケージを廃止し、上級の「G」以上にディーラーオプションとして追加するなどだ。
ボディカラーは、イエローとグレイメタリックを廃止し、新色のセメントグレイメタリックとダークグレイマイカを追加する。
内外装のデザイン変更はないので、見た目の違いは新ボディカラーのみとなる。車両本体とオプション価格の変更はほとんどないが、クロスオーバー”グラム”はクロスオーバーに対してバックモニターを標準装備することで、10万1200円アップの219万8900円の設定となる。
改良モデルはすでに事前の先行予約を受付けており、購入を申し込むと7月下旬現在納期は2カ月後の9月中旬以降となる。従来モデルの在庫もまだ若干残っており、グレード、ボディカラー、オプションパーツの装備希望に合致できれば、ナビ、ETC、ドライブレコーダー、コーティング装備で30万円以上の値引きが可能となる。改良モデルだと20万円程度に引き締まる。
ただ9月いっぱいはキャンペーンを実施しており、バックモニターのサービスや下取り車調整などで大幅値引きがゲットできる状況にある。2020年6月のアクアの登録実績はわずか3034台で、前年同月比65.2%減と3分の1近くまで落ち込んでいる。今回の一部改良やキャンペーン展開で、どこまで回復できるか注目である。
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