トヨタの真の狙いを解説「KINTO」で得する限られた人

サブスクリプションの利用はする際は損得勘定の吟味が必要

WRCのホモロゲ取得のためのコンペティションカーのGRヤリスもKINTO ONEの対象となっているのは意外。月額7万9200円から利用可能
WRCのホモロゲ取得のためのコンペティションカーのGRヤリスもKINTO ONEの対象となっているのは意外。月額7万9200円から利用可能

 KINTOからもわかるとおり、サブスクリプションサービスを選ぶ時に注意したいのは、任意保険料を含むか否かで損得勘定が大きく変わることだ。

 今は中古車も含めて、各メーカーがサブスクリプションサービスに参入しているが、任意保険の加入まで含めて出費の総額を比べることが大切になる。

 KINTOはトヨタが力を入れるだけに、GRヤリスも対象に含まれる。多く利用される車種は、ヤリスクロス、ライズ、ハリアーなどの人気車が多い。「任意保険料などが高いから、クルマを持ちにくい」と考える推奨度の高いユーザーを中心に、利用者を少しずつ増やしていくだろう。

 今後の見通しとして気掛かりなのは、料金の変動だ。

 KINTOの任意保険は、トヨタと自動運転技術開発などで業務提携を結ぶ東京海上日動火災が受け持つ。KINTOの任意保険も業務提携の一環と考えられるが、それにしても、全年齢補償の任意保険に加入する割に利用料金が格段に安い。

 今後の保険金支出次第では、損失が生じて、KINTOの料金に影響を与える可能性もある。

 現時点の割安感が今後も継続するとは限らないので、KINTOを利用する時には、その度に残価設定ローンや現金購入と出費を比べる必要がある。ほかのサブスクリプションサービスも同様だ。

新たにKINTO ONEの対象となったランドクルーザープラド。長く乗るなら、サブスクよりも購入がお得。3~5年で乗り替えるなら、サブスクのメリットも出てくる
新たにKINTO ONEの対象となったランドクルーザープラド。長く乗るなら、サブスクよりも購入がお得。3~5年で乗り替えるなら、サブスクのメリットも出てくる

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