初代プリウス登場から約23年経過 トヨタのハイブリッド技術はいまだに世界一なのか?

トヨタの対抗馬はホンダではなく日産!?

2021年登場予定の新型エクストレイルには、大きく進化したe-POWERの搭載が有力視されている。その燃費に注目したい(画像は予想CG)
2021年登場予定の新型エクストレイルには、大きく進化したe-POWERの搭載が有力視されている。その燃費に注目したい(画像は予想CG)

 ここまで読んで「日産のe-POWERやホンダの2モーターハイブリッドはどうか」と思うかもしれない。日産のe-POWER、間もなく出てくる次世代で、どのくらいの実用燃費を実現するかで将来が大きく変わってくる。

 トヨタと同等の実用燃費とコストだったらトヨタと人気を二分することだろう。日産のe-POWER、ポテンシャルが高い。

 ホンダは優れたシステムながらコスト的に厳しいかもしれない。トヨタより圧倒的に生産台数が少なく、加えてヨーロッパ市場は撤退を考えなければならないほどの売れ行き減になってしまった。

 アメリカ市場もトヨタのように売れておらず量産によるコストダウンという点で厳しい。実用燃費だって改良を続けているトヨタに引き離され気味。

現行フィットに搭載される2モーターのe:HEVは、モーターだけでなく高速域ではエンジンも動力源として使うなど大幅進化。しかしホンダのハイブリッドは海外で苦戦
現行フィットに搭載される2モーターのe:HEVは、モーターだけでなく高速域ではエンジンも動力源として使うなど大幅進化。しかしホンダのハイブリッドは海外で苦戦

ハイブリッドの進化の手綱を緩めないトヨタ

 ちなみに現在トヨタが開発中の次期プリウスは、燃費より動力性能を追求するという。

 確かにヨーロッパやアメリカでプリウスのハンドルを握ると、高速域での動力性能が足りない。考えてみたらプリウスのエンジンは98馬力しか無い。電池アシストを期待できない連続高速走行をしていると98馬力のエンジン車と同じ。明らかに遅いです。

THS-IIにダイナミックフォースエンジンを組み合わせた現行プリウスは、街中の加速は満足できるが、高速域での加速感には不満が残る。次期モデルではその点を改善するという
THS-IIにダイナミックフォースエンジンを組み合わせた現行プリウスは、街中の加速は満足できるが、高速域での加速感には不満が残る。次期モデルではその点を改善するという

 140馬力くらいのエンジンをベースにしたハイブリッドシステムを開発すれば150km/h程度の流れは余裕で付いていけるし、200km/h巡航だって可能になってくる。

 そうなったら一段と評価が高まることだろう。前述のとおりライバルメーカーは作れない。

 ガソリンが使用禁止になるまで、トヨタのハイブリッドは強い競争力を維持できると思う。

トヨタはモータースポーツの分野でもWECにハイブリッドで積極参戦。それによりTHS-Rは年々進化している点も見逃せない
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【画像ギャラリー】初めて市販したのはプリウスじゃない!? トピックで綴るトヨタのハイブリッドの歴史

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