ジムニーの5ドアはほぼ不可能!?
しかし軽自動車のジムニーで、5ドアボディを成立させるのは困難だ。ジムニーはすでに全長が軽自動車規格いっぱいの3395mmに達している。軽自動車の規格を守りながら、さらに全長を伸ばすことはできない。
そしてジムニーはエンジンを縦方向に搭載する後輪駆動のレイアウトだ。エンジンを横向きに搭載するハスラーのように、ボンネットを短く抑えて有効室内長を広げ、5ドアボディに変更することはできない。
つまり軽自動車のジムニーでは5ドアボディは成立せず、ハスラーもあるから、開発する必要も乏しいと判断されるだろう。
軽自動車では、むしろかつてのKeiのように、前輪駆動をベースにした5ドアハッチバックとSUVの中間的な車種があるといい。
独立した車種を用意するのが困難なら、アルトの最低地上高をイグニスと同等の180mmに高め、アルト・ギアのように仕立てる方法もある(足回りとボディ底面の補強は必要だが)。スポーツモデルも含めて、アルトの世界観を広げる発想だ。
5ドアのシエラが登場するための条件
ジムニーシエラ5ドアに話を戻すと、可能性は十分にあると思うが、そのためにはまず現在販売しているジムニーとジムニーシエラの納期を適正にすることが不可欠だ。その上でジムニーシエラ5ドアを投入すれば、ユーザーには大いに歓迎される。
たとえばトヨタのライズは、前輪駆動ベースのSUVではあるが絶好調に売れている。その理由は、5ナンバーサイズに収まる5ドアボディのコンパクトSUVで、悪路向けSUV風の野性味も感じさせるからだ。
デザインの似ているRAV4の人気も高く、最近のSUVは、原点回帰の売れ方を示すようになってきた。
そこを踏まえると、ジムニーシエラはまさにSUVの原点だ。5ドアボディを加えれば、実用的で外観もカッコよく、注目を集めるに違いない。
【画像ギャラリー】武骨なデザインはそのままに実用性を付加!! ジムニー&ジムニーシエラの5ドアを完全捕捉&3ドアモデルをフルチェック!!
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