コロナ禍、燃費規制強化、ホンダのF1撤退発表……激動の2020年の自動車界重大ニュースは?
今年も残すところあと僅か。多くの人々にとって、本当に大変だったであろう1年は嵐のように過ぎ去ろうとしている。
自動車界にとっても“いつも”とは異なる1年となったが、100年に1度の転換期といわれるなか、大きな変化がうねりのように起きた1年でもあった。
2020年自動車業界の重大ニュース、5大トピックを振り返る。
文/国沢光宏、写真/トヨタ、ホンダ、スバル
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【1】コロナ禍で新車販売激減! 自動車メーカーに甚大な影響
今年最大の出来事と言えば100年に1度の厄災と言われている新型コロナ禍にほかならない。
自動車業界に与えた影響は多岐にわたる。部品の流通問題により工場が止まったり、ディーラーの営業を続けられずクルマ売れなかったり、フェラーリが人口呼吸器を作ったり。
自動車メーカーの業績に与えたダメージは大きい。ほぼ全ての自動車メーカーの収益状況が悪化した。
日産や三菱自動車などは、新型コロナ禍がなくても大きな赤字予想だったけれど、2019年度決算ですら過去最大規模の赤字。2020年度決算も、日産や三菱自動車、マツダなど赤字確実となってしまった。
一方、新型コロナ禍のダメージを最小限に押さえ込み、さらに早い業績回復を果たしつつあるトヨタのようなメーカーも。逆境に強いメーカーのあり方を考えさせられました。
2021年も新型コロナ禍による影響は避けられないだろう。そんななかでも業績を回復していかなければならない。経営陣の実力やいかに?
【2】各国で脱エンジン車鮮明に! 日本も2030年代半ばに電動化目標
新型コロナ禍による経済停滞で、地球温暖化ガス排出量削減問題にブレーキ掛かると思いきや、そんなことまったくありませんでした!
実際、カーボンフリーを目指そうとすれば新しい発電インフラに始まり、自動車の電動化や燃費改善など投資が必要なことばかり。新型コロナ禍により延期になるかと思いきや。むしろ世界的な規模で電気自動車化を宣言する国や地域続出!
すでにヨーロッパは、ほとんどの国がエンジン車の販売禁止日時を決めていたけれど、さらに中国も2030年時点で電気自動車50%。ハイブリッド50%という販売割合を決定。アメリカのカリフォルニア州はエンジン車の販売禁止を決めている。
遅まきながら我が国も2050年カーボンフリーを宣言。実質的に2030年代半ばには売っているクルマの大半を電気自動車にしなければならなくなった。
それ以前に東京都は2030年に電気自動車かハイブリッド車しか登録できなくなります。世界に並んだ。
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