【3】ホンダ 来季をもってF1参戦終了を発表
モータースポーツではホンダのF1卒業が激震になった。今まで撤退するとなった場合も、あくまで業績悪化(前回はリーマンショック。その前はホンダの経営難)のため一時的な参戦休止という表明だったものの、今回一歩踏み込み「もうF1から卒業する」という(編注:ホンダ自身は「参戦終了」と表現)。
ホンダにとってF1との決別=今後世界最速性能を目標とした技術競争をしないということになる。
ホンダというブランド、F1参戦することによって確立されたと思う。そんなF1に出ないというのだから、ホンダの生い立ちをも否定することになってしまう。
今後、F1のパワーユニットが燃料電池になったりすることも充分考えられるため、2度と出ないという判断はあまり正しくないような気がします。
そんななか、2021年は久しぶりの日本人ドライバーがF1に出たり、ホンダのパワーユニットが上り調子になるなど、2021年はなかなか楽しめるシーズンになるかもしれない。
【4】燃費規制強化で国産車に大きな影響
あまり大きな話題になっていないけれど、2020年から強化された企業別平均燃費基準(CAFÉ)に各社振り回された1年になった。
最も顕著なのはスバル。大きくて重い車種が多く、しかも2020年からの車種戦略を決めた人達の認識不足のためパワーユニットの省燃費化に遅れを取ってしまったから大変。
今年は一時大半のモデルの新規受注を停止し、燃費改善しなければならなくなった。さらに燃費悪い2Lの高性能エンジンやBRZまで絶版を余儀なくされてしまう。
マツダも厳しい。マツダ3を登場させたものの、アクセラ時代にラインナップされていた2.2Lディーゼルを搭載することがでないほど。
日本だけでなくヨーロッパも2021年からCAFEを厳しくするため、やはりマツダは罰則金の支払いを避けるべく販売台数を絞らなければならない状況。来年からCAFEをクリアするため多くのメーカーが電動化をすすめていくことになるだろう。
【5】トヨタの“一人勝ち”鮮明に 販売上位を独占
2020年にハッキリしてきたのが、自動車メーカーの優勝劣敗状況。今まですべての自動車メーカーがそれぞれのジャンルである程度の存在感を見せていた。
しかし、今年の販売状況を見るとトヨタの一人勝ちになりつつある。11月の新車販売台数などベスト10の8台がトヨタ車。
2台もフィットとフリードが8位と9位という状況。ベスト15に拡大しても、14位と15位にセレナとキックスが入ってくるだけで11台トヨタ車ということになる。
しかもフィットもフリードも軽自動車と大差ない価格帯。トヨタを見ると利幅の大きいアルファードやハリアーなど上位に入ってます。さらにハイエースやプロボックスなど商用車になると圧倒的なシェアを持つ。
トヨタが凄いという評価もできるけれど、トヨタ以外のメーカーの消極姿勢は外野から見ても心配になるほど。やる気ないように見えてしまう。2021年はさらに格差大きくなるか、はたまたトヨタを猛追するメーカーが出てくるのか?
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