ストロングハイブリッド廃止の影響は?
対抗モデルはトヨタルーミー、ダイハツトールであるが、ルーミーは月販1万台規模のヒットモデルだから、これを上回ることは難しいが、ダイハツトールを大きく引き離す見通し。
新型ソリオの先行予約の受付は発表の2020年11月25日から12月3日までに実施された。予約特典として新型ソリオのミニカープレゼントや3万円相当のナビの割引や前用のドライブレコーダーのプレゼントが行われた。
このほか、スズキ純正オプション11万円ぶんのオプションプレゼントもほかのモデルと同時に実施している。
今回の全面改良ではボディサイズの拡大によって広い居住空間に加えて荷室も広げているのが最大のウリ。
安全面ではスズキの予防安全技術である「スズキセーフティサポート」がさらに進化、カラーヘッドアップディスプレイをスズキ小型車として初採用となった。
アダプティブクルーズコントロールには全車速での追随機能を追加、6エアバッグを全車に標準装備。使い勝手や快適性は予約ロック機能を追加したパワースライドドア、スリムサーキュレーターの採用などで向上させている。
パワーユニットは1.2LのガソリンNA、同マイルドハイブリッドの2つで、先代モデルにあった1.2Lのストロングハイブリッドは廃止された。グレード構成はソリオが1.2L、ガソリンNAのG、マイルドハイブリッドはMX、MZ。
上級&スポーツバージョンのソリオバンディットはマイルドハイブリッドのMVのみで、トランスミッションはいずれもCVT、駆動方式はそれぞれ2WD、4WDとの組み合わせで、合計8タイプ。
JC08モード燃費はマイルドハイブリッドの2WDが22.4km/L(WLTCモード燃費は19.6km/L)と、先代のマイルドハイブリッド(2WD)の27.8km/Lから悪化している。
車両本体価格は158万1800円~214万8300円で、従来モデルの148万6100円~211万9700円に比べると2万8600円~9万5700円高い。
主要なメーカーオプション価格は、後席左側ワンアクションパワースライドドア4万7300円、LEDヘッドランプ5万5000円、ブラック2トーンルーフ4万4000円、ピュアホワイトパールなど3有料色2万2000円。グレード&タイプ別車両本体価格は以下の通り。
■新型ソリオ グレード/価格一覧
「G」(2WD)158万1800円/(4WD)170万7200円
「MXハイブリッド」(2WD)185万200円/(4WD)197万5600円
「MZハイブリッド」(2WD)202万2900円/(4WD)214万8300円
バンディッド「MVハイブリッド」(2WD)200万6400円/(4WD)213万1800円
ちなみに廃止されたストロングハイブリッドは1モーターとリチウムイオンバッテリーとの組み合わせで、JC08モード燃費は32.0km/Lでマイルドハイブリッドの27.8km/Lとの差は4.2km/L。車両本体価格は従来のSZとMZで22万8800円、ストロングハイブリッドのほうが高かった。
走りはマイルドハイブリッドMZのCVTとストロングハイブリッドSZの5MATでは滑らかさではCVTのほうが優位で、マニュアルベースの5MATは変速時の違和感が不評だった。これがストロングハイブリッド販売不振の要因にもなっていた。
しかし、政府が2035年に純ガソリン車の新車販売禁止を打ち出し、ハイブリッド車が今後増えることが予想されるなか、なぜストロングハイブリッドを廃止したのか、実に不思議だ。
当然、将来の燃費規制にマイルドハイブリッドだけでは対応できない。ここ数年以内の追加設定はないと思うが、将来的には燃費規制やトヨタと提携していることもあり、フルハイブリッド車が登場する可能性は非常に高いといえるだろう。
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