【池袋暴走事故】事故記録装置で判明した“踏み間違い”は100%正確!? 誤データ「あり得ない」 認定アナリストの眼

EDRの誤動作や誤データが記録されることはあり得ない

 このEDRのデータだが、走行中必要なすべてのデータが記録され続けている。EDRのメモリー容量には限りがあるので、常に上書きされている。

 そして、事故が起き「デルタV」と呼ばれる衝突による衝撃が記録された瞬間を基準に、事故前何秒~事故後何秒というデータごとに決められた時間のデータが記録(ロック)される。例えばエンジンスロットルやブレーキは、マイナス5.0~0秒のデータを記録している。

 EDRに記録されるデータは、ACMで事故データが正しいかどうか?セルフチェックされた後にEDRに記録される。したがって誤ったデータが記録されることはないのだ。

 また、連続して起きた事故も記録される。このような記録方式であるためにEDRの誤動作や誤データが記録されることはあり得ない。非常に高い信頼性があるのだ。

 EDRにはデータが記録された日時もなければ音声も映像も記録されない。これはドライバーのプライバシーに配慮しているからだ。

 では、いつの事故であるかをどうやって確認するかというと、「イグニッションサイクル」が記録されている。このイグニッションサイクルとデータが紐づけされているため、いつの事故であるかが特定できるのだ。

 以上のことから、今回の事故の重要な証拠となりうるEDRのデータは確固たるものなのである。

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