トヨタの新型ミディアムSUV「カローラクロス」が「今秋2021年9月にも発売される」というニュースがトヨタ系販売店を駆け巡っている。
本当にあと半年でまっさらな新型車が発売されるのであれば、そろそろ各販売店には具体的な車両情報が回っているはず。実際、営業マンは「カローラクロス」の発売について聞いているのか? 自らの足で販売店を回って情報を集める流通ジャーナリストの遠藤徹氏に、真相を伺った。
文/遠藤徹 写真/トヨタ
【画像ギャラリー】SUVカローラ「カローラクロス」今秋9月にも発売か⁉
■2021年秋を目指し、カローラクロス発売準備中!
「カローラクロス」は、2021年秋の発売を目指して準備中である。
現行カローラシリーズをベースに、比較的オーソドックスなSUVシェルを採用(ヤリスとヤリスクロスのような関係となる)。
パワーユニットは1.8Lハイブリッドエンジンを搭載する。
トヨタの乗用車ベースにおける国内向けSUVラインアップはライズ(1Lターボエンジン搭載)を最小として、ヤリスクロス(1.5LガソリンNA&同ハイブリッド)、C-HR(1.2Lターボ&1.8Lハイブリッド)、RAV4(2LガソリンNA&2.5Lハイブリッド)、ハリアー(2LガソリンNA&2.5LガソリンNA&2.5Lハイブリッド)がある。
まさに水も漏らさぬ鉄壁のSUVラインアップといえる。ここに新たに新型車を入れ込むのか…という話であるが、入れ込むようだ。つまりトヨタの販売戦略として「まだいける」と思っている。
新型カローラクロスは、クラス的にはC-HRと同格であるが、C-HRがクーペ感覚のスポーティな街乗り感覚のクロスオーバーSUVなのに対して、カローラクロスは全高を高めに取ったオーソドックスなボディシェル。
室内を広く取っているので荷物の積載性に優れ、遊びグルマとしての使い勝手の良さも強調した仕立てとなっている。ハイブリッド専用モデルであり、C-HRよりもワイルド感があり、ハイクオリティなつくりともいえる。
■ゆったり乗れるシートなど「遊びグルマ」重視の設計
プラットフォームはカローラシリーズ、プリウス、C-HRと同じTNGAのGA-Cを採用。エクステリアデザインはヘッドランプがカローラシリーズと同じようなイメージの横長異形2灯式式のグラスケースを配置、グリルは丸みを持たせた大型台形タイプをメッキ板でラウンドさせと力強さを強調。
フロントバンパー部分は横長のアンダーグリルを配し、上の大型グリルと重ねたような個性的な顔立ちでまとめている。前後のワイドフェンダーの造形はクロスカントリー的な雰囲気で仕立てている。
ボディサイズは全長4460mm、全幅1825mm、全高1620mm、ホイールベース2640mm、車両重量1385kg、タイヤサイズは17~18インチを履く。このホイールベースはカローラシリーズ、プリウス、C-HRと同じである。
サスペンションは前が共通のストラットだが、リヤがトーションビームでカローラ、C-HRのダブルウイッシュボーンと異なる。
これはトーションビームのほうが広いラゲッジルームを確保でき、5人がゆったりと乗れるシートレイアウトを実現できるからである。ラゲージルームはフラットなフロアで大型のスーツケース2個と中型のスーツケース2個が積載できる487Lの大容積を確保している。
「遊びグルマ」としての使い勝手の良さに配慮したつくりを重視しているためだろう。
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