トヨタがランクル受注終了を公表! 新型発表は5月!! 国産最長寿車が向かう「未来」

過渡期迎える名門ランクル 日本では電動化も海外仕様とは棲み分け視野に

過酷な使われ方でも壊れないランドクルーザーの耐久性は、日本のみならず世界中で高い評価を受けている。世界累計販売台数は1000万台を超えた(2019年集計時点)
過酷な使われ方でも壊れないランドクルーザーの耐久性は、日本のみならず世界中で高い評価を受けている。世界累計販売台数は1000万台を超えた(2019年集計時点)

 以上のようにランドクルーザーは、環境対応という意味では、遅れたクルマになるだろう。

 もちろん環境対応は大切だが、それ以上に重要な「必ず帰ってこられる使命」を果たさねばならないからだ。それは使われる地域や国のライフラインであり、生活権を守ることにも繋がる。

 日本では実感の沸きにくい事情だが、軽自動車を思い浮べればわかりやすい。税額、燃料代、価格の安い軽自動車は、公共の交通機関が未発達な地域において、生活権を守るライフラインとして機能している。

 年金で生活する高齢者が、通院や買い物のために軽自動車を使うから、税金を今以上に高めることはできない。同じようなことが、過酷な生活の中で使われる海外のランドクルーザーにも当てはまる。

 日本で見かけるランドクルーザーは、立派で豪華で格好良いが、この商品の本質はまったく異なる。

 だからこそ、フルモデルチェンジや今後の発展も、前輪駆動ベースのシティ派SUVとは違ったものになる。日本ではハイブリッド、海外では電動機能や過給器を省き、故障因子を減らしたノーマルエンジンを搭載する発展も考えられる。

【画像ギャラリー】今年で70周年!【計25枚】 歴代全ランドクルーザーを写真で一挙に見る!!

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