世界のライバルとどう違うのか?
![日産はEV専用AWDシステム「e-4ORCE」を開発し、2021年6月に発売予定の新型アリアに投入する。65kWh仕様の2WDは160kW(217ps)/300Nm(30.6kgm)、もっともハイパワーな90kWh仕様の4WDは290kW(394ps)/600Nm(61.2kgm)](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2021/04/10160746/Nissan-Ariya-front-quarter_41-600x399.jpg)
![2021年4月6日、アウディジャパンはeトロンGT クワトロ(Audi e-tron GT quattro)/RS eトロン GT(Audi RS e-tron GT)のオンライン発表会を開催し、2021年秋に国内市場で販売を開始することを明らかにした。車両価格はeトロン GT クワトロが1399万円、RS eトロン GT(写真)が1799万円](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2021/04/10160756/86cdd81ac2be6e06d301d5cf5876ed53-600x332.jpg)
開発中のものまで含めると、ここ数年間には、高性能なEVが続々と登場する予定だ。アウディは、ついにRSモデル「Audi RS e-tron GT」まで発表している。そこで代表的な高性能EV(発売予定を含む)とレクサスLF-Z Electrifiedを比較してみた。
![鷹の翼のように開くファルコンウィングドアが目を引くモデルX。ボディサイズは全長5037×全幅2070×全高1680mm。3モーターAWD搭載の最速グレード「Plaid」の航続距離は547km、0-100km/h加速は驚異の2.6秒](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2021/04/10160824/9517496c8a15c259b488be9713cd5885-600x321.jpg)
1000psを超えるテスラ モデルXはさておき、新たなスポーツEVの代表となるタイカンのトップグレード「ターボS」と比較しても、LF-Z Electrifiedは、なかなか高性能であることがわかる。
特にSUVのなかでは、ズバ抜けた高性能車を目指しているようだ。これもレクサスでもマスタードライバーを務める豊田章男氏の示す「もっといいクルマ(楽しいクルマ)」を追求する志の表れなのだろう。
しかも高い走行性能とロングレンジとなる航続距離を両立している点も見過ごせない。おもてなしを大切にするレクサスだけに、快適な移動環境を提供しながら、どれだけの航続距離をキープできるのかも気になるところだ。
トータルバランスを見ても、まさにLF-Z Electrifiedは、そのスタイリッシュなデザインに偽りなく、性能能面でもSUVとスポーツカーのクロスオーバーを目指すことがスペックからも読み取れる。
あくまでコンセプトEVなので、このまま実車投入されるわけではないが、これはレクサスがあらゆる面で諦めないEVを目指していることを世界に示すものといっても過言ではない。
レクサスの第一弾EV「UX300e」は、バランス重視の都市型モデルとしたのに対して、第2弾EVは、これぞレクサス!という高性能EVが発表されるだろう。
それは、2019年の電動化戦略とともに発表された「LF-30 Electrified」が掲げたスペックとの比較でも、着実にEV技術が磨き上げられていることを証明している。
市販型の発表は2021年秋の東京モーターショー、発売は2023年か
どのようなレクサスEVが市販化されるのかは、おそらく2021年秋に開催予定の東京モーターショー2021で明らかにされるはずだ。
技術面では、電動車ならではの強みを活かした新AWDシステム「Direct4」の詳細が早く知りたい。これはEVやPHEVの拡大が進むなかで、レクサスに限らず、広くトヨタ車でも搭載され、新時代トヨタの走りの武器となるはずだ。それはRAV4やGRヤリスで見せたトヨタのAWD愛が予感させる。
まずはどんなレクサスEVへとコンセプトを昇華させるのか? LF-Zの市販予想時期は2023年頃と予想。価格はおそらく1000万円級になるのではないだろうか。今から楽しみだ。
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