アルファードが月間販売新記録達成! その影でヴェルファイアは1グレードに集約へ


どのグレードを選べばいいのか?

いわゆるオラオラ顔の最高峰ともいえるエアロ系グレード
こちらは標準ボディで、グリルを囲むメッキモールが強調されている

 アルファードのグレード選びについて、改めて考えてみたい。いざ実際にアルファードを買おうとするとどのグレードを選べばいいのか、カタログを眺めていてもさっぱりわからないという人も多いはずだ。

 まず、ガソリンNA(自然吸気)エンジンとハイブリッドのどちらを選べばいいのか? 販売比率は80:20だ。2.5LのNAエンジンが圧倒的に多い。この背景には価格設定がある。アルファードのハイブリッドは、全車が後輪をモーターで駆動する4WD(E-Four)になるから価格も高い。

 例えばエアロパーツを備えたボディに2.5LNAエンジンを搭載する買い得なS、2WD7人乗りの価格は390万8000円(4月28日一部改良後は398万5000円)。

 それがハイブリッドS、7人乗りになると479万9000円(4月28日一部改良後のS、7人乗り設定なし)になる。ハイブリッドと4WDシステムを両方加えたことで、価格がガソリンよりも89万円高くなった。そこで約80%のユーザーはNAエンジンを選んでいる。

 実用性を重視するなら、グレード選びは最も安価な2.5LのX、8人乗りでも支障はない。価格は352万円(4月28日一部改良後は359万7000円)だ。

 ただし上級Lサイズミニバンのアルファードとしては、内外装がシンプルで物足りない。2列目シートもベンチタイプのみだ。上質感が大切なアルファードとしては、2列目がセパレートタイプのリラックスキャプテンシートになるSを推奨したい。

販売店のオススメは買取額も高く資産価値の高いS”Cパッケージ”のホワイトパール!

人気グレード1位のS“C パッケージ”2WD、7人乗り、468万1600円。写真のボディカラーはエアロタイプ専用色のスパークリングブラックパールクリスタルシャイン
人気NO.1グレード、S“Cパッケージ”の7人乗り。シート素材は合成皮革


■人気グレード上位3位
1位:ガソリンS“Cパッケージ” 全体の44%
2位:ガソリン S”TYPE GOLD”  全体の23%
3位:ガソリン S        全体の5.3%
・HVの1位は SR“Cパッケーシ”全体の4.9%
・ガソリン/HVの割合:ガソリン8割/HV2割
※2020年間販売台数のデータ

 アルファードで最も多く売れているグレードは、2.5LNAガソリンエンジンを搭載するS”Cパッケージ”だ。2WDの価格が466万4000円(4月28日の一部改良後は468万1600円)に達する上級グレードだが、アルファード全体の44%を占める。

 このS”Cパッケージ”は、買い得なSの上級版だ。エアロパーツを装着して、なおかつ価格はSよりも約70万円高いが、2列目シートは両側に固定式アームレストを備えるエグゼクティブパワーシートに上級化される。

 運転席にも電動調節機能が備わり、右側スライドドアにも電動開閉機能を採用した。安全装備では、ハイビーム状態を保ちながら、対向車などの眩惑を抑えるアダプティブハイビームが加わる。

 販売店はアルファードS“Cパッケージ”について、以下のように説明した。

 「S“Cパッケージ”はアルファードの人気グレードで、中古車市場でも高値で販売される。したがって数年後にお客様が売却する時の条件も良い。S“Cパッケージ”を選び、外装色をホワイトパール、あるいはガラスフレークが輝くラグジュアリーホワイトパールにすると、特に売却額が高まる。

 新車で購入して2年半ほど乗って手放しても、400万~420万円で買い取られることがあり、お客様にこの話をするとS“Cパッケージ”のホワイトを選ばれることが多い」。

 S“Cパッケージ”の価格は466万4000円、4月28日の一部改良後で468万1600円。カーナビなども標準装着するが、多少のオプションを加えると490万円前後だ。それを2年半後に420万円で売却できるなら、値落ちは少ない。

 S“Cパッケージ”は、前述の通り、外観にエアロパーツ、内装にはエグゼクティブパワーシートを装着するから、アルファードの魅力を満喫できる。そこにホワイトのボディカラーも加わると一層引き立つ。

 そして2.5LNAエンジン車でも価格が高いから、中古車を求めるユーザーも多い。ユーザーが売却する時の金額も押し上げられ、S“Cパッケージ”は資産価値の維持という意味でも人気を高めた。そんな理由から44%のユーザーがS“Cパッケージ”を選んだというわけだ。

2021年4月28日に発表、5月10日に発売されるアルファードの特別仕様車S”タイプゴールドII”。ゴールドの専用エンブレムをはじめ、フロントグリルやボンネットフードモール、フロントバンパーモール、LEDフロントフォグランプなど随所にスモークメッキが施されている
S”タイプゴールドII”のサンバーストゴールドウッド+ゴールドスパッタリングのインパネとサンバーストゴールドウッドのシフトノブ

 2番目の人気グレードは、アルファード全体の23%を占める特別仕様車のS“タイプゴールド”だが、2021年4月28日に行われた一部改良(発売は5月10日)で、S”タイプゴールドII”に切り替わった。

 S”タイプゴールドII”の価格は2.5Lガソリン、7人乗り2WDが424万円、7人乗り4WDが449万5000円、ハイブリッド7人乗りが508万8400円。

 価格差はガソリンの2WD、4WDともに、ベースとなったS、7人乗りよりも、25万5000円高く、S”Cパッケージ”より2WDが44万1600円、4WDが44万600円安い。

 S”タイプゴールドII”に加わる特別装備は、エクステリアでは、専用のゴールドのエンブレムをはじめ、フロントグリル(スモークメッキ+ブラックメタリック塗装)、スモークメッキのボンネットフードモール/フロントバンパーモール/LEDフロントフォグランプモール、3眼LEDヘッドランプ(スモークメッキ+ブラックエクステンション)+LEDクリアランスランプ(イルミネーションデイライト機能付き)、高輝度塗装の18インチアルミホイールなど。

 インテリアでは本革巻き4本スポークステアリングやサンバーストゴールドの木目調ウッドパネルやゴールドのスパッタリング加飾、ブラックインテリア(ルーフ、ピラー)、メッキインサイドドアハンドル(フロント、リア)、ウルトラスウェードのシート表皮(パーフォレーション+合成皮革)が装備され、基調としたブラックのなかに、さりげないゴールドの華やかさを演出している。

 またアダプティブハイビーム、電動開閉式リアゲート、右側スライドドアの電動機能も装備。S”タイプゴールド”同様に人気のグレードになるに違いない。

人気グレード3位のガソリンのS(2WD、7人乗り=398万5000円)
ガソリン、Sのコクピット。ステアリングは本革巻き、メタルウッドとシルバー塗装のパネル、シートはファブリックとなる

 3番目の人気グレードは、先に買い得グレードとして取り上げたSだ。機能や装備と価格のバランスでは割安だが、販売比率は5.3%と少ない。アルファードの選択肢は、実質的にS”Cパッケージ”とS”タイプゴールドII”(4月28日一部改良後)で成り立つ。

 ここで改めてパワートレインを紹介しておこう。2.5L、NAエンジンは182ps/24.0kgmとパワフルとはいえないが、実用回転域の駆動力が高く運転しやすい。

 ハイブリッドは152ps/2.0kgmの2L、V6にフロントモーターが143ps/27.5kgm、リアモーターが68ps/14.2kgmを発生する。モーター駆動の併用で、巡航中は静かで滑らかに走る。しかも後輪をモーターで駆動する4WDも備わり、WLTCモード燃費は14.8km/Lだ。

 2.5L、NAエンジンは2WD、4WDともに11km/L前後だから、ハイブリッドなら燃料代を約26%節約できる。

 また3.5L、V6も用意され、最高出力は301ps/6600rpm、最大トルクは36.8kgm/4600~4700rpmと強力だ。3.5Lの2GR-FKS型エンジンは、レクサスのISやRCなどにも搭載され、高回転域の滑らかな吹き上がりが特徴とされる。

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