新型GR86、そしてBRZの発表でにわかに盛り上がりを見せるFRスポーツ勢。
そんなFR好きであれば一度は恋焦がれたであろう、S2000、80スープラ、シルビア、RX-7といったFRスポーツの名車たち。そんな名車たちを、中古で買おうと思ったらその相場などは今どんな状況なのか?
自動車評論家 伊達軍曹がレポート!
※本稿は2021年4月のものです
文/伊達軍曹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年5月10日号
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■FRの名車1:ホンダ S2000
2021年4月上旬時点での流通量は全国で約150台。前期2Lと後期2.2Lは、前者が約100台で後者が約50台という比率。
モデル全体の相場は180万~650万円とかなり上下に幅広いが、平均価格は307万円。
この平均価格よりも安い100万円台から200万円台の物件は走行10万kmあるいは20万kmを大きく超えているものが中心で、逆に300万円台以上では7万km前後の物件が多く目につく。
ただ、走行40万km(!)を超えているような個体でも、エンジンオーバーホールやブッシュ交換などがしっかり行われているものは、300万円台半ばの高値がついていることも多い。
このくらいの年式になると、価格は走行距離の多寡ではなく「コンディション次第」で決まるようだ。とはいえ、走行2万km台などのお宝系は600万円近いプライスとなるのだが。
■FRの名車2:トヨタ スープラ(JZA80)
2021年4月上旬時点の流通量は全国で約40台と、やや少なめ。MT車とAT車の比率はほぼ半々だが、若干ながらMTのほうが多い。
ターボとNAの比率もおおむね半々ではあるが、流通全体の約56%がNAである。
モデル全体としての相場は250万~2500万円。
この2500万円という個体は走行わずか1万kmちょいの最終RZ-S 6MT、ワンオーナー車ということでやや特殊な値付けだが、平均価格で見ても421.7万円と、やはり高いは高い。
グレード別の流通量は、最も多いのがSZで、次点がRZ-S。他はおしなべてやや希少で、特にエアロトップは超希少。
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