昨2020年から急に自動車業界で「カーボンニュートラル」という言葉が飛び交うようになった。
欧州ではCAFE燃費(企業平均燃費=各車種の販売台数に応じた自動車メーカーの平均燃費)で基準に達しないメーカーは、莫大な制裁金が課せられる。VWが焦ってID.3を量産して自社登録までしたのは、制裁金を少しでも抑えるためだ。
テスラは工場建設などの先行投資もあって本業のEV販売では未だ赤字だが、VWのようにCAFE規制で基準に届かないメーカーに炭素クレジットを販売することで、莫大な利益を得ている。しかし、自動車メーカーも電動化を進めているため、そろそろこのビジネスモデルも成り立たなくなるかもしれない。
ところで、こうした電動化やカーボンニュートラルに関する情報について、巷には間違った情報も見受けられる。そこで、いろいろな情報のなかで怪しいものを取り上げ、その真偽を検証してみたい。
文/高根英幸 写真/TOYOTA、VolksWagen、編集部、Audi
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