新型アリア補助金は最大100万円超!? 実際いくらで買えるのか

地方自治体の補助金はバラバラ

新車EVの購入に関しては国以外にも地方自治体の補助金などもあり、さまざまな条件によって補助金額が変わってくる(画像:日産公式HPよりスクリーンショット)
新車EVの購入に関しては国以外にも地方自治体の補助金などもあり、さまざまな条件によって補助金額が変わってくる(画像:日産公式HPよりスクリーンショット)

 都道府県や市町村からの補助金に関しては、各行政機関によって、内容にかなりばらつきがある。

 例えば、東京都在住の方(個人)の場合、東京都からの補助金は45万円だ(初度登録が令和3年4月1日から令和5年2月24日までの間)。さらに、上記の環境省の「再生可能エネルギー100%電力利用」を併用すると60万円にアップする。

 神奈川県在住の方の場合だと、新たに住宅等へV2Hを導入する場合の設備費用補助として上限20万円と、新車EV購入補助金10万円(PHVだと5万円)が得られる。

 横浜市の場合はマンションなどの集合住宅向けに、普通充電設備や充電コンセントスタンド費用を上限15万円、充電コンセント1基あたり上限額8万円の補助金が用意されている(ただし、補助対象経費から経済産業省補助金を除いた額の3分の1という条件付き)。

 愛知県は、中小企業等の事業者、自動車リース事業者に対して、上限40万円の補助金(ちなみにFCVだと60万円)が用意されている。

 また県独自として、EVおよびプラグインハイブリッド車に、自動車税種別割を課税免除としている(排気量1.8LのPHEVで新車新規登録の初年度分2万4千円、その後5年度分の18万円が免税)。

 大阪府の場合だと、府としての独自政策はないが、泉大津市では、電気自動車(EV)用充電スタンド設置補助として上限2万円の補助金が用意されている。

結局アリアlimitedは実質いくらで買える?

アリアB6 limited(2WD、66kWh)は、国・地方自治体の補助金を最大限使うと、508万円まで価格を下げられる可能性も。ただし、新規V2Hの導入やソーラーパネル工事などが伴う場合がある
アリアB6 limited(2WD、66kWh)は、国・地方自治体の補助金を最大限使うと、508万円まで価格を下げられる可能性も。ただし、新規V2Hの導入やソーラーパネル工事などが伴う場合がある

 アリア「B6 limited」(2WD、66kWh)は車両本体価格が税込660万円だ。この場合の支払額を概算すると、

(1)都内在住、65歳以上、戸建てでV2Hを新規導入した方の場合
支払額=車両代660万円-国の補助金(42万円+40万円)-東京都補助金(60万円)-サポカー補助金(10万円)=508万円

(2)神奈川県在住(65歳未満)、戸建てでV2Hを新規導入した方の場合
支払額=車両代660万円-国の補助金(42万円+40万円)-神奈川県の補助金(30万円)=548万円

 という結果となる。これに、環境性能割や重量税の免税分(最大30万円分)が加味される。支払額だけ見れば、ずいぶんと安くなったようにも感じるが、これには、新規V2Hの導入やソーラーパネル工事など、さまざまな出費が伴う必要があることも忘れてはならない。

通常版アリアの車両本体価格は540万円程度スタート?

アリアlimitedを販売終了したのちに発売されるカタログモデルは「補助金込みで約500万円スタート」になるという(写真:アリアlimited)
アリアlimitedを販売終了したのちに発売されるカタログモデルは「補助金込みで約500万円スタート」になるという(写真:アリアlimited)

 日産アリアの国内マーケティング担当者によると、アリアlimited販売終了後のカタログモデルは、「補助金込みで約500万円スタート」になるという。

 ということは、補助金分約42万円(国からの走行可能距離についての補助金のみを考慮)を見込むならば、税込540万円あたりが販売価格となると予想できる。日産リーフは税込332万円なので、その倍近いスタート価格となる。現ラインアップだと、シーマ(税込823万円)に次ぐ高額車だ。

 お住まいの地域によって、アリアを含むEVを手にできる価格には、かなりの差があるようだ。詳細を知りたい方は、お住まいの都道府県や市町村でどういった補助金を用意しているか、調べてみてほしい。

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