実はN-BOXだけじゃない!? ホンダの軽が「Nシリーズ」で300万台も売れた訳


MINIにも似た手法でNシリーズのイメージ戦略を推し進めたホンダ

仕事道具として割り切っているN-VANには、車中泊、アウトドアを楽しめる要素を盛り込むことで、趣味にも活躍する軽自動車を誕生させた(全長3395×全幅1475×全高1945mm)

 N-BOXの場合は、さらにそこから先の展開がありました。例えばアメリカで流行したチョッパールーフを取り入れたN-BOXスラッシュは、インテリアにもテーマ性を持たせて世界観を演出したり、さらに道具として割り切ったN-VANでは、車中泊しやすいようなアイテムを盛り込んだり。

 残念ながらN-BOXスラッシュは、現在のラインアップからはなくなっちゃいましたがユニークな存在でした。

 はたまた、もう少し全高抑えスイングドアを採用したN-WGNや、往年のN360を彷彿とさせるデザインと、ワイメイクレースまでシリーズ戦で開催し、モータースポーツに通じるまでの運動性能の高さをアピールしたN-ONEまでありますからね。

 でですね、このおかげで例えばN-ONEと同じ「N」という名前がついているんだから、N-BOXだってきっと走りがイイはずだ! というイメージ戦略にもなっていくわけなのです。

 N360を見て心ときめかせた大人たちが「Nコロはよく走るクルマだったから、きっとこれもそうに違いない」と、夢を抱くんですよ。つまり、上手にブランド作りに成功したのだと思うのです。

ホンダのNシリーズのブランドイメージ戦略は成功し、2021年6月末時点で累計販売台数300万台を達成した。N-BOXは、現行型にフルモデルチェンジしてもなお、人気をキープし続けている

 この軽自動車はすべて「N」シリーズというアピール手法、世界中で大ヒットし、いまだに人気の高いMINIと似てますよね。

 小さいのから大きいのまですべてMINIとして、共通世界観を印象づけていて、最初のうちは「こんなに大きいのMINIじゃない!」なんて言っていた人たちまで巻き込んで、日本市場ではいまいちばん売れてるのがMINIクロスオーバーだったりしますからね。ブランド作り大成功というわけです。

 そうして大ヒットを遂げたNシリーズですが、そのおかげで、軽自動車を生活必需品アイテムから、生活を彩り楽しむアイテムへと昇華させたという功績は、軽自動車界全体においても大きな好影響をもたらしたと思います。

 そう、軽自動車ってとっても興味深く、面白いカテゴリー。日本の宝だと思います。

【画像ギャラリー】未掲載写真33枚! ホンダ軽自動車「Nシリーズ」の内外装をチェックする

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